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新薬ニーズ C型肝炎は減少 認知症は高水準を維持 医師調査

公開日時 2016/07/21 03:51

マーケティングリサーチサービスを展開する社会情報サービス(通称SSRI)とエムスリーはこのほど、医師の新薬ニーズを過去5年間にわたって時系列に分析したところ、C型肝炎はこの5年間でニーズがほぼ半減する一方、アルツハイマー型認知症は高水準を維持していることがわかった。当該疾患を診察している医師に新薬の登場を希望するかどうかを聞いたところ、C型肝炎では2011年に医師の28%が新薬を希望すると回答したが、15年にはこの割合が15%にまで下がった。専門医ではより大きな下げ幅となった。同様に認知症では11年が37%、15年が35%だった。

文末の関連ファイルに、認知症、2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症、C型肝炎の新薬の登場希望割合に関する資料を掲載しました(7月21日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

この分析は、エムスリーの医師会員約2万人を対象に約400疾患について診療患者数などを調査したデータベース「PatientsMap」をもとにしたもの。この調査では新薬の登場を希望するかどうかも聞いており、その結果の過去5年間のデータを分析した。

C型肝炎の新薬の登場希望割合は年々下がり、11年28%、12年28%、13年24%、14年20%、15年15%――と推移した。専門診療科である消化器内科の医師をみてみると、HPは11年47%が15年21%に、GPは同34%が17%に大きく下がった。両社は、「画期的な新薬の発売により、医師のニーズがより満たされ、『新薬希望』の割合が下がった」としている。

近年発売された経口投与の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)には、インターフェロン及びリバビリンと併用する▽ソブリアードカプセル(ヤンセン、13年12月発売)▽バニヘップカプセル(MSD、14年11月発売)――、インターフェロンフリーの▽ダクルインザ錠・スンベプラカプセル併用療法(BMS、14年9月発売)▽ソバルディ錠(ギリアド・サイエンシズ、15年5月発売)▽ハーボニー配合錠(ギリアド・サイエンシズ、15年9月発売)▽ヴィキラックス配合錠(アッヴィ、15年12月発売)――がある。

ただ、今回の分析に用いた15年調査は、その調査時期が15年6月22日~9月14日であり、ヴィキラックスだけでなく、特に有効性が高いハーボニーの使用感を踏まえた新薬の登場希望割合になっていない可能性が高い。このため、医師のC型肝炎の新薬ニーズはさらに低くなっていると思われる。

このほか、認知症の新薬ニーズはこの5年間、33%~37%で推移していた。2型糖尿病、高血圧症、脂質異常症は一貫して10%台で、直近の15年は2型糖尿病が13%、高血圧症が12%、脂質異常症が11%――だった。

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