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武田薬品 ToMMoとゲノム医療の基盤構築で共同研究契約締結 1万人のゲノム情報解析へ

公開日時 2020/04/16 04:50
武田薬品は4月15日、東北大学東北メディカル・メガバンク機構(ToMMo)と全ゲノムリファレンスパネルを用いた共同研究契約を締結したと発表した。一般住民約1万人分のゲノム解析を行い、日本人集団に特徴的な遺伝子型を探索するほか、脳MRI画像を含む健康情報・医療情報の統合的解析による新薬・治療法の研究開発を加速する考え。

ToMMoはこれまで数千人規模のゲノム解析を行い、日本人全ゲノムリファレンスパネルを構築してきた。今回の共同研究契約の締結により、武田薬品は約1万人の全ゲノム情報への1年間の優先的アクセス権を獲得する。

◎ゲノム情報を副作用予測などに活用も

共同研究では、①一般住民の全ゲノムリファレンスパネルの充実と日本人集団に特徴的な遺伝子型の発見、②全ゲノム情報と脳MRI画像を含む健康情報・医療情報の統合的解析による新薬・治療法の研究開発-に取り組む。解析したゲノム情報は、健康に関係する国際的に既知の因子の日本人における影響の大きさに関する調査や、副作用予測などにも活用される。

◎認知機能低下のリスク因子を探索 新薬・治療法の開発加速へ期待

さらに共同研究では、全ゲノム情報とそれに紐づいた脳MRI検査情報を含む各種医療情報を統合的に解析。疾患関連因子、特に認知機能低下など精神・神経疾患に対するリスク因子、保護因子などの探索を行い、新薬・治療法の研究開発の加速につなげる。

ToMMoの山本雅之機構長は武田薬品の発表したプレスリリースの中で、「今回の共同研究が契機となり、多くの賛同企業の参画のもと10万人規模の全ゲノム解析とその利活用を目指すコンソーシアムが形成されること、さらに、それを基盤とした新しい薬や治療法の開発が発展することを期待している」と述べた。

なお、ToMMoは今年1月に製薬協と予防・先制医療ソリューションの早期実用化を目指す共同研究の連携協定を締結している。(関連記事

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