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武田薬品 大阪工場に幹細胞治療製品の製造ライン新設 「アロフィセル注」の受注生産・供給体制を整備

公開日時 2021/12/16 04:50
武田薬品は12月15日、大阪工場に国内初となる幹細胞治療製品の製造ラインを新設したと発表した。再生医療等製品「アロフィセル注」の生産を行う。同製品はクローン病患者における複雑痔瘻の幹細胞治療に用いるもので、医療機関から発注を受けた後に、大阪工場の製造ラインで生産し、72時間以内に医療機関に直送して患者に投与される。このため同社は大阪工場の製造ラインと同時に、全国の医療機関に迅速に製品を納入するための物流体制を整えた。

アロフィセル注は今年9月に製造販売承認を取得し、11月25日の薬価収載を経て、11月30日に発売された。クローン病に伴う複雑痔瘻の患者を対象とし、炎症部位において、リンパ球の増殖阻害や制御性T細胞の増殖誘導で炎症反応を抑制し、瘻孔周囲の組織を治癒させる。適応患者数は日本で1600例~1700例程度。一方でアロフィセル注は、製品としての有効期間が72時間と短いため、手術を行う医療機関からの完全受注生産が求められる。

同社グローバル製造・供給を統括するトーマス・ウォスニフスキー氏(グローバル マニュファクチャリング&サプライオフィサー)は、「大阪工場での幹細胞治療製品の製造ライン新設は、武田薬品のイノベーション能力の高さを示すものだ。現在、世界18か国の患者さんにお届けしている同製品の製造体制を整え、日本で供給できるようになった」と強調した。

国内製造を統括するグレッグ・ティモンズ氏(グローバルマニュファクチャリング&サプライ部門ジャパンヘッド)は、「大阪工場は本治療製品を最初に製造したマドリッド工場のチームと緊密な連携を行った。言語や時差を超えたグローバル規模のチームワークによりコロナ禍においても、直面したさまざまな課題を両国間のチームワークにより克服し、新製造ラインを始動させることができた」と述べ、国内の生産・供給体制の構築に意欲を示した。
 
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