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米FDA CKD貧血経口剤Jesduvroqを承認 初の腎性貧血を適応とした1日1回投与の経口剤

公開日時 2023/02/08 04:50
米食品医薬品局(FDA)は2月1日、英グラクソスミスクライン(GSK)社の慢性腎臓疾患(CKD)による貧血(腎性貧血)治療薬Jesduvroq(ダプロデュスタット)を承認した。Jesduvroqは、経口低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PHI)製剤でエリスロペチンの産生を促し、貧血の作用を改善する。少なくとも4か月以上透析を受けている成人における腎性貧血を適応とした。同剤は1日1回投与の錠剤。FDA初の腎性貧血を適応とした経口剤となった。

米国では50万人以上がCKDに罹患し、透析を必要としている。透析のCKDでは、腎臓がエリスロポエチンを十分に産生できないために赤血球が減少、貧血症状を招来する。

FDA医薬品評価研究センター(CDER)のAnn Farrel非悪性血液学部長は、「透析を受けているCKDの成人にFDA承認済みの注射剤に加え、経口剤オプションが出来たことは、彼らの貧血に対し複数の治療法を持てるようになったことだ」と指摘したうえで、「この承認は、FDAが慢性疾患の患者の治療オプションを拡大させるのを手助けしていることを示すものだ。患者は、担当医に最適な治療オプションを選択することを相談できる」と同剤登場のメリットに言及した。

GSKのTony Wood 最高科学責任者(CSO)は、「過去数十年、CKD貧血治療ではほんの少しのイノベーションしかなかった。我々は、患者がより多くのオプションを求めている分野で新規の経口治療薬としてJesduvroqを開発したことを誇りに思う」と話した。

同剤の枠組み警告には、死亡、心臓発作、脳卒中および肺、脚もしくは透析現場での血栓などを含む血栓性心血管イベントのリスクが増大することが記載された。警告・使用上の注意には、心臓発作による入院、血圧上昇の増悪、胃の糜爛および消化管出血のリスクの増大が記載された。

なお、国内で同剤は、2020年6月29日に承認を受け、ダーブロック錠の製品名で発売されている。GSK日本法人は、協和キリンと2018年に同剤について戦略的販売提携を結んでおり製造販売元はGSK、販売元は協和キリン。
 
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