アムジェンのRANKリガンド阻害剤denosumabが新たに前立腺がんおよび乳がんにおける化学療法由来の骨量減少症の治療薬としての適応を取得、同剤のがんでの使用の上昇軌道を描いている。

「プラザキサを投与する際には、まずは循環器専門医が投与可能な患者の見極めを行うべき」――　９月30日に都内で開かれた日本循環器学会のプレスセミナーでは、新規の抗凝固薬プラザキサ（一般名：ダビガトラン）の適正使用をめぐり、複数の専門医からこんな意見が出された。

医療も市場原理で動いている米国では、同じ治療でも医師や医療機関によって、価格にかなりの変動がある。手術や診療の価格付けはプロバイダーの裁量で決まるためで、診療報酬点数という価格統制リストのある日本とは異なる。医薬品の価格も同様で、処方薬も薬局でかなりの違いがある。

同社（http://www.aetna.com/index.html）は、多額の資金を投入して医療情報システムの自社開発を行った。開発したITシステムを顧客企業などに積極的に「無償で」提供することで、効率化を促進し、医療保険制度から無駄を省いて大幅なコスト削減を実現することを目指す。

アメリカの最近のトレンドは、アプリの制作コンテストだ。学会の開催と並行して行われる24時間程度のプログラミング・コンテストはすっかり定着した感がある。

グラクソ・スミスクラインは９月30日、取締役開発本部長に旧万有製薬副社長執行役員研究開発本部長などを歴任した高橋希人氏が就任したと発表した。就任日は７月１日付。

アボット ジャパンとエーザイはこのほど、国内で共同開発しているヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体「ヒュミラ」（一般名：アダリムマブ（遺伝子組換え））について、関節リウマチにおける関節の構造的損傷の防止に関する効能追加の申請を行ったと発表した。

米国では、長引く不況で総計約7500万件以上にものぼる雇用が失われたと言われている。一方で、同時期に、逆に43万件もの新規雇用を創出したと報じられているのが医療業界である。最新の連邦政府統計によれば、今年７月の１カ月間に全米で創出された11万7000件の新規雇用のうち、３万1000件が医療関連産業のもの。業界別のトップであるのはもとより、同業界の昨年の月平均新規雇用創出数（平均２万5000件／月）をも上回る数字であった。（医療ジャーナリスト・西村由美子）