抗生物質・抗菌薬、服用者の4割が自己判断で服薬中止 ファイザー調査
公開日時 2009/01/22 23:00
正しく服用しないと耐性菌発生のリスクなど薬剤が効かなくなる恐れがある抗
生物質や抗菌薬。ファイザーが行ったアンケート調査によると、抗生物質・抗
菌薬でも患者の40.0%が服用を途中で止めていることがわかった。全国の20歳
以上の男女9400人に調査したもので、そのうち抗生物質・抗菌剤については、
処方された経験のある7326人に聞いた。
抗生物質・抗菌薬を途中で止めてしまったことがあると回答した人に理由を尋
ねると、81.3%が「症状が改善されたから」とし、自己判断で服用を打ち切っ
ていることが多いことが浮き彫りとなった。また、処方された抗生物質・抗菌
薬を余らせることが「ある(よくある+たまにある)」と回答したのは87.9%。
そのうち41.6%が「保存しておき同じ症状が出たときに使う」とした。
一方で、抗生物質・抗菌剤の服用を途中で止めたりすると薬の効き目が悪くな
り、治療が困難になる恐れがあるなどの事実を知っているのは半数程度の48.0%
にとどまっている。