欧州製薬団体連合会(EFPIA)加盟22社が08年度に実施した治験のうち、国際共同治験が55.2%を占めることが分かった。10月15日に都内で開かれた第1回EFPIAメディアセミナーで、EFPIAの稲津水穂技術委員会委員長(ノバルティス ファーマ執行役員)が報告した。
稲津氏は、国際共同治験の占める割合が、06年度には5.6%、07年度には28.6%、08年度には55.2%とのデータを提示。07年度以降の伸びが大きいことに触れ、「医薬品医療機器総合機構(PMDA)が07年にまとめた“国際共同治験に関する基本的考え方”が大きく反映しているのではないか」との見方を示した。その上で、「予想以上に国際共同治験が増えている」とも指摘した。
なお、国際共同治験が実施されている疾患領域では、がん領域が37.0%でトップ。循環器領域(19.2%)、中枢神経系領域(9.6%)が次ぐ形となった。