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米医療改革法案成立、AMA、PhRMA、GPhAの反応

公開日時 2010/03/25 04:00

米医療制度改革案にオバマ米大統領が23日署名を済ませ、成立した。これにより同大統領悲願のヘルスケア改革が実現に向かってスタートを切った。法案成立に際し、米国医師会(AMA)、米国研究製薬工業協会、米国ジェネリック医薬品協会はそれぞれ声明を発表した。


AMA 歴史的な議会通過は重要な第1歩と評価


米国医師会(AMA)は、医療制度改革法案が下院を通過したことは歴史的なことと称え、「全ての米国人が保険カバーされるための重要な一歩」と評価した。そのうえで無保険者の悲惨な状況を毎日見ている医師にとって、患者を救える機会が増えることを歓迎するとした。また、保険加入者が増加することで、保険市場での国民の選択肢が増え、適正な競争が行われ、国民の疾患予防・QOL向上が図られるなど、患者・医師双方にとってメリットは大きいとの考えを示した。

AMAは、法案はまだ完璧でないと指摘、不十分な部分の修正については議会と協力していく意向を示した。


PhRMA 犠牲覚悟で改革に協力


米国研究製薬工業協会(PhRMA)は、「我々は包括的な医療制度改革が患者と米国の将来のためになると信じるからこそ、1年以上にもわたる議会の討議に関与してきた」と同会の基本的スタンスを明確にしたうえで、「医療制度改革法案が数百万人の無保険者が必要な医療を受けられるように保険カバー拡大に役立つ歴史的なもの」と評価した。


PhRMAは、医薬品業界では不景気など経済状況により、2007年以降すでに15万人の職が失われているが、米国人のヘルスケアへのアクセス改善のためと信じて、犠牲を覚悟で改革に協力しているとした。声明では、次世代の米国人のためにさらに改革が進展するよう参画する意向を示した。


GPhA、保険カバー拡大は評価するもバイオ後続品ルールは非難


米国ジェネリック医薬品協会(GPhA)は、医療制度改革法案の下院通過は消費者にとって、グッドニュースかつバッドニュースとの見方を示し、グッドニュースは保険拡大により多数の米国人が後発品を入手できるようになることだとした。その一方で法案でバイオ医薬品について先発品特許保護が強く打ち出され、バイオ後続品の上市のルールが出来たが、それは「名ばかりのもの」と非難、バイオ後続品上市が難しい状況を作ったことがバッドニュースだとした。


GPhAでは、消費者がバイオ後続品を入手しやすい市場を形成することにさらに努力する考えを示した。

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