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エーザイ PPIパリエット10年度売上 国内後発品登場も2%増計画

公開日時 2010/05/17 04:01

エーザイは5月14日、10年3月期(09年度)決算の会見で、2大主力品の1つであるPPIパリエットについて、10年度に国内で後発品(ジェネリック=GE)が登場しても、売上を約2%伸ばす計画であることを明らかにした。10年度には国内売上550億円を見込む(09年度538億円)。

同社によると、胃潰瘍などに用いられるパリエットは、日本では1月にすでに特許が切れ、11月にもGEの登場が予想される。4月の薬価改定では汎用規格の10mg錠が8.6%引き下げられており、松江裕二執行役(コーポレートコミュニケーション担当)は、「ダブルパンチ」だとしながらも、すでにGEが出ているPPI製剤もMRの努力でGEの影響を最小限に抑えられていることを挙げ、前年比アップを狙う方針だと説明した。

認知症薬のアリセプトも11年6月に国内特許が切れる。11年度に影響が出ると考えられるが、松江執行役は「11年度も伸ばす。落とす計画はない」と強調。さらに3つの認知症薬が10年2月に承認申請され、承認されれば競合が予想されるが、「売上高を落とす要因にはならない。(競合は)ウェルカムだ」とし、理由に米国でも競合の登場でマーケットが拡大したことを挙げた。なお、同剤の09年度の国内売上は936億円、10年度は1090億円を見込む。

国内事業の09年度業績は売上高3597億円、8.2%増、営業利益は1032億円22.6%増だった。

同社全世界の09年度業績は、円高による目減りや競合におされるパリエットの売上減があったが、アリセプトやがん領域製品、関節リウマチ薬ヒュミラといった主力品で売上が伸びて増収となった。一方で、米国AKaRx社買収によるインプロセス研究開発費が利益を圧迫、減益となった。10年度は4%台半ばの薬価改定の影響や11月のアリセプトの米国特許切れがあるものの0.9%の増収を確保、利益も増加を見込む。

【09年度連結業績(前年同期比)10年度通期予想(前年同期比)】
売上高8031億5200万円(2.7%増)8100億円(0.9%増)
営業利益864億0600万円(5.9%減)1050億円(21.5%増)
経常利益796億6000万円(3.5%減)985億円(23.6%増)
純利益403億3800万円(15.4%減)650億円(61.1%増)

【09年度グローバル製品売上高(08年度実績)10年度通期予想、億円】
アリセプト3228(3038)3280
パリエット1480(1599)1340

【09年度国内売上高(08年度実績)10年度通期予想、億円〕
アリセプト936(782)1090
パリエット538(446)550
メチコバール313(313)300
セルベックス142(160)120
アクトネル108(93)120
ワーファリン87(79)95
ミオナール75(77)70
イオメロン70(71)65
ヒュミラ66(19)140
グラケー49(54)40

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