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富士製薬 26年上期売上・営業利益2ケタ成長 女性医療・アリッサ配合錠が牽引 BSも追い風

公開日時 2026/05/18 04:50
富士製薬の森田周平代表取締役社長は5月15日、2026年9月期(25年10月~26年3月)第2四半期決算説明会で、「売上高、売上総利益、営業利益ともに順調に推移し、大幅に増加している」と報告した。黄体ホルモン剤・エフメノカプセルや月経困難症治療剤・アリッサ配合錠など、同社の注力する女性医療領域で前年比28.0%増の131億5200万円を売り上げた。バイオシミラーも好調に推移。女性医療を中心に成長する見通しで、下期にはバイオシミラーの新製品・ゴリムマブBSの上市を見込み、さらなる売上拡大を計画する。

同社の26年9月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比23.3%増の297億1600万円、営業利益は90.8%増の43億9800万円だった。第1四半期後に上方修正した通期予想に対しても順調に推移。26年9月期通期予想についても女性医療やバイオシミラーが業績を牽引し、売上高が前年比14.7%増の592億5000万円、営業利益が22.6%増の61億2000万円を見込む。

◎女性医療 エフメノカプセルとアリッサ配合錠が堅調

女性医療領域に関しては、特にエフメノカプセルやアリッサ配合錠が好調に推移した。エフメノカプセルは、前年比69.4%増の30億5300万円。更年期障害の市場拡大に加え、久光製薬の経皮吸収型卵胞・黄体ホルモン製剤・メノエイドコンビパッチの供給停止に伴い処方を伸ばした。森田社長は、「まだ潜在患者は多いと考えている」と指摘。「HRT(ホルモン補充療法)は世界で最も権威のある国際閉経学会で最も有効な治療法と位置付けられている一方、日本では欧米の先進国と比べ浸透していない」とし、「疾患啓発活動などを通じて市場のパイを広げることで、売り上げを伸ばしていく」と強調した。

アリッサ配合錠についても大幅に伸長した。24年12月の上市当初は血栓症ハイリスク群の患者を中心に処方が進められていたが、「投与初期に頭痛や吐き気で治療を断念する患者さんにもスムーズに入っていけるという評判が広がり、幅広い年齢層に処方が開始された」という。25年12月に処方制限が解除され、毎月1シートだったものが最大3シートまで処方が可能となったことも追い風となった。森田社長は、「新規の患者さんにもアリッサが処方されているような状況だ。第3クオーター以降、引き続きアリッサの普及に努めていきたい」と述べた。

◎バイオシミラー追い風に 森田社長「ファースト上市を」

バイオシミラーの市場環境について、森田社長は“追い風”だと期待感を示した。26年度の薬価制度改革でバイオAGの収載時薬価が先発品と同額となったことを受け、「バイオシミラー同士の戦いになることは、バイオシミラーに注力している会社にとっては追い風」と分析。乾癬治療剤・ウステキヌマブBSなどが好調で、現在上市済みの3製品はBSとして「ファースト上市」で、承認取得済みの2製品に関しても同様に、BSでは一番手での上市を見込む。森田社長は、「とにかくファースト(一番手)で上市し、上市後も規格追加や効能追加で価値の最大化を図る。(29年9月期目標の)150億円を達成していきたい」と語った。

◎ハンガリー・GR社と協業 開発パイプライン拡充へ

同社では26年2月に、ハンガリーのブダペストに本社を置くゲデオン・リヒター(GR)社と戦略的協業契約を締結。開発リスクやコストを分担し、女性医療分野における複数の製品候補の共同開発を進める。GR社は女性医療に注力しており、富士製薬工業からはGR社がベルギーに新設した創薬研究拠点やブダペストでのR&D活動に専門人材を派遣する。

契約により、富士製薬工業は日本・ASEAN・韓国での開発・製造・販売権を取得した。森田社長は、「子宮内膜症領域におけるファーストインクラスの抗体薬や、当社が得意とする不妊症治療における注射剤から経口剤へのパラダイムシフトなど、産婦人科領域の開発パイプラインの種をしっかり両社ですすめていきたい」と説明した。

◎タイ子会社・OLIC社 ASEANでの展開を強化

アジアでの製販事業にも注力する方針だ。グループ会社であるOLIC社はタイ最大のCMOとして大手グローバル企業から受託製造を行っているという。女性人口が日本の約5倍であるASEAN地域において、経口避妊薬や月経困難症治療薬といった女性医療の医薬品や医療機器などを展開し、製販事業を拡大する計画だ。

【2026年9月期上期連結業績 (前年同期比) 26年9月期通期予想(前期比)】
売上高 297億1600万円(23.3%増) 592億5000万円(14.7%増)
営業利益 43億9800万円(90.8%増) 61億2000万円(22.6%増)
親会社所有者帰属純利益 7億1300万円(44.6%減) 22億4000万円(25.3%減)

【2026年9月期上期主要製品売上高(前年同期実績) 通期予想、億円】
エフメノ  30.53  (18.02) 51
アリッサ 13.61 (2.25) 31
ウトロゲスタン 10.25  (10.77) 18
ファボワール/ラベルフィーユ  16.84  (15.60) 33
レボノルゲストレル  4.42  (3.83) 9
フィルグラスチムBS  8.09(8.19) 15
ウステキヌマブBS  2.71 (0.95) 6
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