持田製薬26年3月期決算 新薬群が牽引し2ケタ増収増益 BS含む後発品事業も好調に推移
公開日時 2026/05/18 04:50
持田製薬が5月15日に発表した2026年3月期連結決算は、売上高が前年同期比11.2%増の1169億5100万円、営業利益が24.9%増の101億4700万円となり、2ケタの増収増益となった。長期収載品の選定療養による影響を受けたものの、新薬群の売上高が前期を上回り全社業績を強力に牽引した。また、バイオシミラー(BS)を含む後発品の売上高も前期を上回り、業績拡大に貢献した。27年3月期の通期業績予想についても、売上高が前期比7.7%増の1260億円、営業利益が3.5%増の105億円と、さらなる増収増益を見込む。
◎新薬群が軒並み好調 次期も成長に期待感
26年3月期の国内主力品売上をみると、潰瘍性大腸炎治療薬・リアルダ、痛風・高尿酸血症治療薬・ユリス、肺動脈性肺高血圧症/間質性肺疾患に伴う肺高血圧症治療薬・トレプロストなどの新薬群がいずれも好調に推移した。三石基・代表取締役専務は、「次期も引き続き、終売となるモビコール以外は、いずれの製品も売上増を見込んでいる」と述べ、継続した成長への期待感を示した。
一方、長期収載品については、高脂血症・閉塞性動脈硬化症治療薬・エパデールが前年同期比約5%減の46億円となるなどマイナス影響があった。しかし、BSを含む後発品事業全体では同12%増の351億円で着地。次期に関しても、「エパデールのオーソライズド・ジェネリック(AG)の寄与もあり、後発品事業はさらなる増収を見込んでいる」と強調した。
パイプラインでは、関節リウマチなどを適応とするトシリズマブBS「MA」が26年3月に製造販売承認を取得した。また、肺動脈性肺高血圧症および間質性肺疾患に伴う肺高血圧症を対象疾患とする「MD-712」について、26年4月に製造販売承認申請を行っている。
◎アンドファーマとの協業 「互いの認識合わせ企業価値向上を」
同社は国産BSの安定供給体制の確立などを目的に、25年10月にアンドファーマの株式を20%取得し持分法適用会社としている。三石代表取締役専務は、「特に品質面において、先発企業として長けた人材をアンドファーマに派遣している。お互いの認識を合わせながら企業価値を高めていきたい」と語った。
【連結業績(前年同期比) 26年度予想(前年同期比)】
売上高 1169億5100万円(11.2%増) 1260億円(7.7%増)
営業利益 101億4700万円(24.9%増) 105億円(3.5%増)
親会社帰属純利益 79億300万円(39.0%増) 100億円(26.5%増)
【国内主要製品売上高(前年同期実績) 26年度予想、億円】
リアルダ 168(151)174
グーフィス 90(83)97
モビコール 71(66)15
ユリス 63(46)73
トレプロスト 61(42)70
エパデール 46(48)53
ヘパリンNa 14(13)17
コレチメント 6(5)8
後発品 351(313)427
うち、ジエノゲスト 122(105)131