富士経済 13年の市場規模 GEは拡大、長期収載品市場は横ばい推移と指摘
公開日時 2011/03/08 04:00
富士経済がまとめたジェネリック(GE)と長期収載品の市場調査結果によると、09年から13年までにGE市場は23.4%増に対し、長期収載品は横ばいで推移すると予測される。GEはDPC病院の拡大のほか長期収載品に厳しい薬価改定、使用を誘導する調剤報酬改定で追い風が吹き続けるのに対し、長期収載品はGEへシフトするとの見方を示している。
GE市場は10年見込みで4272億円、7.8%増。13年には4889億円まで拡大と予測。金額シェアにして6.4%(10年見込み6.1%)。DPC病院で主力の注射剤GEから経口剤にも使用が広がっていくとしている。注目の領域としては降圧剤、高脂血症治療剤、がん関連用剤を挙げた。
13年の予測市場規模は大きい順に
「栄養剤・ビタミン剤・輸液・生理食塩水」(508億円)
「降圧剤」(460億円)
「上部消化管疾患治療剤」(434億円)
「その他循環器官用剤」(420億円)
「がん関連用剤」(370億円)
一方、長期収載品市場の10年見込みは2兆4458億円(5.2%減)。13年には2兆6292億円(1.9%増)。金額シェアにして34.3%(10年見込み34.8%)。
13年の予測市場規模は大きい順に
「上部消化管疾患治療剤」(3064億円)
「降圧剤」(2898億円)
「解熱消炎鎮痛剤」(2580億円)
「その他循環器官用剤」(2262億円)
「高脂血症治療剤」(2115億円)
なお、これは富士経済が販売する「2010-2011ジェネリック医薬品・長期収載品データブック№2市場編」にまとめられている。