変化を遂げつつある中国国内企業の新薬開発傾向
公開日時 2011/04/27 00:00
【広州アリソン薬品研究有限公司総経理狩野徹】従来から、中国国内の医薬品のマーケット構成は抗生物質が最も大きく、日米欧のマーケット構成との差異が国内でも指摘されていました。しかしこの医薬品のマーケット構成は、中国国内の疾病地図の変化に伴い大きく変化していくと見られています。医薬品の開発スタイルが模造薬中心であることに大きな変化はありませんが、対象が、悪性腫瘍などの分野に徐々にシフトされてきていることは、中国進出において十分考慮しなければならない点です。従来からの主役、新しい主役中国の医薬品市場で感染症治療薬は最も大きなシェアを占めます。過去数年、化学薬品の承認品目の中で全身用抗感染症薬は毎年1/4を占めて常に1位。また、10年1~8月に承認された新規医薬品で全身用抗感染症薬は138件と最多でし...