Meiji Seikaファルマ 11年度末までにCNS専任MR200人体制に
公開日時 2011/04/22 04:02
4月に明治製菓から社名変更した「Meiji Seikaファルマ」は4月21日、東京都内で経営方針説明会を開いた。松尾正彦社長(写真)は、新薬の経口カルバペネム系抗菌剤オラペネム、新規抗うつ剤リフレックスなど主力品を軸に得意の感染症、中枢神経(CNS)領域とともに、好調なジェネリック(GE)の営業を強化するため11年度末にMRを800人体制(10年度末=760人)とし、その中でCNS専任MRを200人体制(同165人)に増強することを明らかにした。
医師に対する情報提供活動を強化するためのツールとして全MRに導入を発表していたタブレット型携帯端末「iPad」を活用した活動を3月から開始した。医師との面談時間や件数の増加にもつなげ、より確実な情報提供につなげたい考え。
GE事業は好調で、11年度末に計画していた売上高180億円は10年度中に達成できる見通し。GE調剤はチェーン調剤薬局もカギを握ることから、GE専任担当者を全支店に所長経験者などベテランを20人配置し、活動を展開しているという。中期的にはバイオシミラーの参入を目指しており、現在提携を視野に交渉中であることを明かした。
明治グループの2020ビジョンによると、薬品事業は20年度に売上高2000億円以上(09年度1100億円)を目指す。松尾社長によると、うちGEは500億円、海外事業は300億円をそれぞれ見込む。
松尾社長は、「これまで兼業メーカーと呼ばれてきたが、これからは専業メーカーのつもりで頑張っていきたい」と抱負を語った。