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大塚HD・10年度決算 国内医療関連事業が2.3%増収

公開日時 2011/05/13 04:01

大塚ホールディングス(HD)が5月12日に発表した2011年3月期(10年度)連結業績のうち、国内の医療関連事業(医薬品、輸液)は主力の抗精神病薬エビリファイや新製品の制吐剤アロキシなどが好調に推移し、売上高3197億円(前年度比=2.3%増)と増収を確保した。傘下の事業会社の国内MR数(11年4月1日現在)も公表し、大塚製薬が1116人、大鵬薬品が719人、大塚製薬工場が405人――としている。

大塚HDの10年度連結売上高は1兆902億円(前年度比=以下同、0.5%増)。このうち医療関連事業は7214億円(0.8%増)で全体の約66%を占める。大塚HDの研究開発費は1645億円(8.3%増)で、研究開発比率は15%。

一方、傘下事業会社の業績は、大塚製薬が売上高4948億円(6.2%増)、営業利益664億円(1.7%増)、大鵬薬品が同1236億円(2.4%増)、158億円(8.3%増)、大塚製薬工場が同979億円(6.6%増)、55億円(434.2%増)――だった。

◎国内市場 ムコスタ大幅減をエビリファイや新薬群で補う

国内医療関連事業では、特許切れを迎えた胃炎・胃潰瘍治療薬ムコスタが、10年4月の薬価改定で特例ルールの適用もあってマイナス12.7%を受け、更に後発品参入の影響もあって、10年度は売上が67億円減少(約20%減)した。

しかし、新薬創出加算の適用を受けたエビリファイは内用液0.1%を重点とした販促施策が奏功したほか、抗血小板薬プレタールは大規模臨床試験データを積極的に提供することで薬価改定影響を克服して売上増を達成。更には、10年4月発売の5-HT3受容体拮抗型制吐剤アロキシ、同9月発売の抗がん剤アブラキサンなどの新製品が堅調に推移したほか、世界初の経口選択的バソプレシンV2受容体拮抗剤サムスカ、抗てんかん薬イーケプラなども売上に寄与し、ムコスタの減収分を補った。

11年度の大塚HDの連結業績見通しは、エビリファイのほか、サムスカ、イーケプラ、アロキシなどが寄与して増収増益を見込む。

【連結業績(前年同期比)11年度通期予想(前年同期比)】
売上高1兆902億1200万円(0.5%増)1兆1700億円(7.3%増)
営業利益1175億200万円(19.3%増)1200億円(2.1%増)
経常利益1265億1800万円(16.0%増)1270億円(0.4%増)
純利益810億100万円(20.1%増)820億円(1.2%増)

【10年度グローバル製品売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
エビリファイ3658(3745)3973
プレタール528(515)490
ムコスタ305(371)281

【10年度国内売上高(09年度実績)11年度通期予想、億円】
エビリファイ230(188)277
プレタール465(454)412
ムコスタ278(345)250
ティーエスワン371(373)376
ユーエフティ157(183)141
ユーゼル141(152)138
バップフォー70(76)74
アミノレバン65(64)65
メプチン61(59)61
プロテカジン58(51)76
アロキシ43(-)67
アブラキサン11(-)28
イーケプラ8(-)36
サムスカ29(6)63
スプリセル共同事業80(20)83
ゾシン及びタゾシン(原薬供給)112(112)108

 

 

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