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リピトール 3か月で後発品数量シェア18%に JMIRI調査

公開日時 2012/04/02 04:02

2011年11月に後発品が初参入した超大型品の高脂血症治療薬リピトール(一般名:アトルバスタチン)の後発品の浸透スピードが速い。調剤薬局の調剤レセプト(年間1000万枚)を基に実際の処方を数量ベースで把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)によると、リピトールの後発品発売後3か月の後発品の数量シェアが18%となったことがわかった。

後発品の浸透スピードの基準をどこに置くかが難しいが、例えば08年7月に後発品が初参入した超大型品のCa拮抗薬ノルバスク/アムロジン(一般名:アムロジピン)の場合、後発品発売後3か月の後発品数量シェアは12%だった。これまでの後発品の使用促進政策のほか、リピトール先発品に大きな割引がないとされることが、リピトール後発品の浸透スピードの理由のひとつと思われる。

一方、11年11月に後発品が初参入した超大型品のアルツハイマー型認知症(AD)治療薬アリセプト(一般名:ドネペジル)の後発品発売3か月の後発品数量シェアは7%だった。この背景には、▽高度ADの用途特許▽苦味成分をマスキングする製法特許――の残存といったことのほか、これまでの地域レベルでの疾患啓発やネットワーク構築が評価されていることがあると思われるが、後発品の大きな割引率に伴って先発品も「それなりの割引率」(関西の民間病院の薬剤部長)を出していることも理由のひとつと見られる。

◎ラジカット DPC病院で後発品シェア30%台 実質4か月で

また、脳梗塞急性期のベース薬として用いられている脳保護薬ラジカット(一般名:エダラボン)も11年6月に初めて後発品が参入した。こちらはDPC病院のデータ分析を行うメディカル・データ・ビジョン(MDV)のデータで見てみる。今回の調査用に抽出したDPC病院77施設の入院データを見ると、後発品発売から実質4か月で後発品の数量シェアは30%台にのった。DPC病院での後発品の浸透スピードの凄まじさが見て取れる。

これらの詳細はミクス4月号(4月1日発行)特集「ポスト改定市場 「新薬」と「低薬価品」へ二極化加速 価格競争に巻き込まれない臨床価値の訴求が必須に」に掲載した。http://mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/42323/Default.aspx

 

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