維持療法と発作治療が１剤で可能に即効性と長期コントロールがメリットに気管支喘息治療薬「ブデソニド/ホルモテロール（商品名：シムビコート）」の新たな用法・用量として、発作発現時の頓用吸入が2012年６月22日承認された。これまで、吸入ステロイド（ICS）/長時間作用性β2刺激薬（LABA）をはじめとした長期管理薬と、発作治療薬が必要だったが、これにより急性増悪時まで１剤でコントロールすることが可能になる。通称、“SMART（SymbicortMaintenanceandRelieverTherapy）療法”と呼ばれる、新たな治療法が臨床に与えるインパクトと、今後の気管支喘息治療薬市場を展望した。（望月英梨）気管支喘息の治療は、喘息症状の軽減・消失とその維持および呼吸機能の正常化、維持を図る“長...