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日本循環器病学会 プラザキサの禁忌症例への投与による出血で適正使用喚起

公開日時 2013/03/05 04:01

日本循環器学会は3月1日、プラザキサカプセル(一般名:ダビガトラン エテキシラート)の投与に際し、禁忌症例に該当する「透析患者を含む高度の腎障害(クレアチニンクリアランス(CCr)30mL/min未満)のある患者」へ投与された症例及び重篤な出血等の副作用が発現した症例が報告されているとして、日本ベーリンガーインゲルハイムが情報提供する適正使用のお願いを学会ホームページ上に掲載し、会員に注意喚起を促した。同社は2011年8月に、消化管出血等の出血性副作用による死亡例が報告されたことを受け、安全性速報(ブルーレター)を配布するなど、注意喚起を行っている。


◎腎機能値 クレアチニンクリアランスとeGFR値にかい離も 


適正使用のお願いでは、透析患者を含む高度の腎障害のある患者には投与しないことをあらためて求めた。一般的に、腎機能の評価として、推算糸球体濾過量(eGFR)を用いるケースも少なくない。しかし、eGFRとCCrの評価が、かい離するケースが存在すると指摘し、CCrの値に基づいて投与を考慮することを求めた。実際に、投与前のeGFRが30mL/min/1.73㎡以上であったにもかかわらず、CCrが30mL/min未満で禁忌に該当し、重篤な出血による副作用が発現した症例が報告されていると説明。具体的には、80歳で体重45kgの女性患者では、血清クレアチニン値が1.1mg/dLの場合は、eGFRは36.7mL/min/1.73㎡と中等度低下にとどまるが、CCrは29.0mL/min未満と高度の腎機能低下にあたることも紹介した。高齢者、特に女性や低体重の患者の腎機能評価への注意喚起を促した。


また、投与前に投与禁忌に該当しなかった症例であっても、投与中に合併症の悪化や脱水、加齢などにより、腎機能が低下するケースがあることも指摘。「本剤投与期間中は適宜、腎機能検査を行い、投与禁忌に該当しないか確認してください」とした。腎機能の悪化が認められた場合には、投与の中止や減量を考慮することも求めた。


日本ベーリンガーインゲルハイム広報部は本誌の取材に対し、今回の適正使用の発行は死亡例や出血の増加などがあったわけではなく、「発売2周年を機に改めて、自主的に注意喚起を行うもの」とした。同社は、ブルーレター発行後、「MR活動も適性使用の推進を第一に、CCr測定の重要性をメッセージとして訴求してきた」(同社広報部)。患者向けツールも含め、MRやダイレクトメール、Webなどを通じた適正使用を中心とした情報提供に注力してきたという。これにより、ブルーレター発行時は、高度の腎障害のある患者への投与がみられたものの、「適正使用の推進により、高度腎障害患者への投与は減少してきた。しかし、まだゼロにはなっていない」と説明。今後、非専門医の処方の増加も見込まれることから、改めて自主的な情報提供に踏み切ったとしている。
 

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