てんかんの症状、服薬状況を記録する患者向けアプリ アドヒアランス向上などに
公開日時 2013/05/24 05:00
グラクソ・スミスクライン(GSK)は5月23日、てんかん患者・家族向けに日々の症状や服薬状況を記録できるiPhoneアプリ「My Diary」の無料提供を開始した。記録を残し、確認することで、より主体的に治療に取り組めるようにする(アドヒアランスの向上)とともに、記録を共有することで医師との対話をしやすいようにし、より良い治療につなげるのが狙い。
アプリには、体調、通院・服薬状況の記録のほか、発作時の動画も記録できる。発作記録は一覧にして医師にメール送信したり、印刷したりして、相談に役立てることもできる。監修者である国立病院機構静岡てんかん・神経医療センターの井上有史先院長は、「てんかんの診断と治療では、発作について詳しく記録し、医師に伝えることが大切。患者さんの体験のみならず、目撃した人の情報、さらには発作の動画記録があると、診断や薬物の調整にとても役立つ」としている。
アプリはAppstoreでダウンロードできる。Android版については同社は「リリース時期は明確に示すことはできないが、対応したいと考えている」としている。