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リリー、投資ファンド2社と提携、早期開発物質のPOC獲得めざす

公開日時 2013/10/11 03:50

米イーライリリー社は、ヘルスケア投資ファンドのTVM CapitalおよびHealthCare Venturesと提携、2社に出資することで、2社の投資先であるベンチャー企業の開発中医薬候補物質の獲得を計画している。同社Darren Carroll副社長(Corporate Business Development担当)が9月25日のエルゼビア主催の「医薬品戦略的提携会議」で明らかにした。

 
リリー社は、2010年に早期ステージの医薬品開発を支援するために複数のベンチャーファンドに投資する計画を初めて明らかにしたものの、その後、目立った動きはなかった。しかし、Carroll副社長は、早ければ今年末にもファンドが投資している企業から最初のPOC(概念実証)のデータが入手できる予定であることを報告した。
 
今回、TVM CapitalおよびHealthCare Venturesの2社で2億5000万ドルを調達、リリーはそのうちの20%、5000万ドルを出資する。リリーは出資するが、2社のファンドの活動は拘束されない。この資金は、8社の新興ベンチャー企業に投資される。
 
一方、ファンドマネジャー(複数)は、候補物質を選択するためにリリーのパイプラインにアクセスできるが、必ずしもリリーの創薬シーズを開発ソースとする必要はない。現在、開発中の8件(8社)のプロジェクトのうち、2件はリリーの化合物だ。
 
リリーは投資の見返りに、各社でPOCに達した5つの化合物のうちの1つを適正な価格で購入する権利を持っている。リリー発の化合物については、これも適正な価格で買い戻す権利を持っている。
 
Carroll副社長は、開発中の各化合物はファースト・イン・クラスあるいはベスト・イン・クラスに入る可能性を持つものと自信を示している。
 
同副社長は、「今後数年間で新興企業を年2-3社追加できるとみている」と話し、(シーズの)可能性が拡大することに期待を寄せている。「(こういうペースでの)可能性をベースに考えると、12カ月から18カ月、あるいは20カ月ごとに前向きのPOCを獲得することができそうだ」と話している。
 
同副社長は、最初のPOCデータは2013年第4四半期あるいは2014年初めに入手できるだろうとみている。さらに、POC追加データは2014年から2015年には示されると見通している。
 
The Pink Sheet 9月30日号
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