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骨粗鬆症治療薬・サケカルシトニン製剤 発がんリスクでFDAが添付文書改訂

公開日時 2014/04/01 03:50

閉経後骨粗鬆症患者がサケカルシトニン製剤鼻腔用スプレーを服用することで、発がんの可能性があるとする問題で、米食品医薬品局(FDA)は、同剤使用患者における適応症の限定および発がんリスクを添付文書に追加することを決めた。ただし、市場での販売は継続する。同剤について欧州では、欧州医薬品庁(EMA)がサケカルシトニン製剤鼻腔用スプレーの骨粗鬆症の適応を取消し、市場から撤退させたが、米国では、FDAは柔軟な対応をとったことになる。


FDAは3月11日、ノバルティス社のMiacalcin(一般名:サケカルシトニン)鼻腔用スプレーおよび注射剤の適応患者集団について、代替治療法がない場合(禁忌や忍容性がない場合)における閉経後5年以上経過した女性の骨粗鬆症に限定することを決めた。Miacalcin注射剤の高カリウム血症やページェット病の適応には変更はない。


FDAは加えて、Upsher-Smith Laboratories社のFortical(サケカルシトニン‐遺伝子組み換え)についても同様の添付文書の改定を求めた。同剤は、サケカルシトニン製剤では、後発医薬品(GE)ではない他の唯一の先発品だが、GEについても同様に改定を求める。


発がんリスクについては、Miacalcinをめぐり実施された21本のランダム化比較試験(RCT)を対象としたメタ解析の結果、悪性腫瘍の発生率がプラセボ群の2.9%に対し、同剤投与群では4.1%と高率だった。


そのため、悪性腫瘍のリスクを増加させることが示唆されるとの文言が加えられた。また、「個々の患者のベネフィットは、可能性のあるリスクに対して注意深く考慮すべきである」とされた。添付文書でも、「サケカルシトニンを長期に経皮的、筋肉内注射あるいは静脈注射で投与することによる(発がんの)リスクを排除できない」と追記された。


現在骨粗鬆症治療薬の有効性をめぐって、FDAは骨密度のようなサロゲートエンドポイントから骨折頻度に改めたが、Miacalcinなどのカルシトニン製剤は、改められる前に市場に参入している。


13年3月に、FDAの諮問委員会は20対1の賛成で、開発中の閉経後骨粗鬆症の治療および予防を適応としたサケカルシトニン製剤は骨折に対する有効性のデータを求めることとした。


FDAは、現在、ノバルティスおよびUpsher-Smith Laboratories社に対して、市販されている製品について骨折を予防することに関する新規の試験や新規データを求めていない。しかし、いくつかの治験薬カルシトニン製剤を開発中の企業はこのようなデータの集積で苦労している。FDAは、「現在の骨粗鬆症治療薬の承認基準では、骨折リスクを減少させる確実なエビデンスを求めている」と話し、適当な時期にカルシトニン製剤にも適用されるとの見通しを示している。


(The Pink Sheet 3月17日号)

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