日本化薬 開発中の貼付型がん性疼痛薬を丸石製薬に譲渡
公開日時 2014/10/20 03:51
日本化薬は10月17日、貼付型のがん性疼痛薬として救急薬品工業と共同開発し、フェーズ2段階にある「NKQ-01」(フェンタニル含有製剤)を、丸石製薬に譲渡する契約を締結したと発表した。日本化薬の開発リソースと選択と集中の一環で、今後は新たな抗がん剤、バイオシミラーの開発に注力する。
「NKQ-01」を譲受する丸石製薬は、救急薬品と共同開発を進める。同剤は口腔粘膜貼付剤で、経皮吸収型外用貼付剤に強みを持つ救急薬品の貼付型口腔内フィルム製剤の技術を応用した製剤化したもの。契約金などは非開示。
丸石は、麻酔・周術期の領域を得意としているが、緩和領域で鎮痛のニーズの高まりに注目し、これまでの麻酔科医との連携も生かせるとして導入することにした。