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富士経済 国内GE市場規模予測 17年に9240億円 13年比で5割増し

公開日時 2015/04/14 03:51

富士経済は4月13日、日本の2017年の後発品(GE)市場予測を発表し、市場規模は9240億円、13年比で51.9%増加すると分析した。医療用医薬品全体の市場規模は8兆8660億円、13年比5.4%増になるとしており、GE市場の急拡大ぶりが見て取れる。その一方で、長期収載品の市場規模は2兆1269億円、13年比で9.1%縮小する。

14年の市場規模見込みでは、医療用医薬品全体が8兆5247億円で、このうちGEが6766億円、長期収載品が2兆3064億円と分析している。

薬効領域別にGE市場を見てみると、降圧剤は14年見込みで838億円、17年には1670億円になると予測した。この17年の市場規模は13年比で2.6倍になる。14年にARBディオバンや同ブロプレスのオーソライズドジェネリック(AG)やGEが登場するなどして市場は拡大、同社は降圧剤のGE市場が15年に1000億円の大台を超えると分析している。

抗アレルギー薬のGE市場も伸びる。14年見込みで214億円、17年には338億円になるとし、この17年の規模は13年比で2倍となる。13年に抗アレルギー薬の売上トップ製品アレグラにAGやGEが登場したことで右肩上がりのトレンドが続くとしている。

また、抗がん剤(がん関連用剤含む)のGE市場は14年見込みで534億円、17年予測で715億円(13年比51.2%増)、脂質異常症治療薬は同504億円、670億円(57.6%増)、関節リウマチの適応を持つ生物学的製剤は同僅少、110億円(-)、――と分析している。

抗がん剤GEについては、「元来新薬企業である日本化薬やヤクルト本社などがGEを積極的に扱っていることから切り替えが進んでいる」としている。関節リウマチ適応の生物学的製剤では、日本化薬が14年にレミケードのバイオ後続品(=バイオシミラー)を発売したことを皮切りに、他社も同剤のバイオ後続品の開発・発売を公表するなどしているほか、第一三共がエンブレルのバイオ後続品を開発していることを公表している。これらを引き合いに富士経済は、「(生物学的製剤のバイオ後続品は)さらなる普及が進むとみられる」としている。

分析結果は同社専門調査員による製薬企業や団体などへのヒアリング、関連文献調査、社内データベースをもとにまとめたもの。調査期間は14年11月~15年1月。同社報告書「2014-2015 ジェネリック医薬品・長期収載品データブックNo.2市場編」として発刊している。

以下の関連ファイルから、国内GE市場の年次推移などをまとめたファイルをダウンロードできます(有料会員限定)。

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