武田薬品 ARBブロプレス誇大広告の業務改善命令に対する改善計画 厚労省に提出 計画詳細は後日公表
公開日時 2015/07/13 03:51
武田薬品は7月10日、ARBブロプレスの臨床試験「CASE-J」の誇大広告に伴って厚労省から出された業務改善命令に対する改善計画を、同日付で同省に提出したと発表した。ただ、計画の内容は10日時点で明らかにしておらず、「あらためて当社ホームページ上に公開する予定」としている。同社は本誌取材に、厚労省から改善命令を6月12日に受領し、1か月以内に改善計画を提出するよう求められていたことから、まず改善計画を提出した事実のみを発表したと説明した。
同社はこの日の発表資料の中で、「14年3月以降、医療関係者向け広告資材に関する審査・管理体制を強化してきたが、今般の業務改善命令を受け、新たな改善策を実施する」「再発防止に向け、改善計画に沿って必要な改善策を迅速かつ確実に実施し、当社の取り組みが医薬品業界全体の適正な広告活動の一助となれるよう努める」としている。
なお、厚労省は改善命令の際、改善計画の中に、▽広告等の審査体制について、内部職員による社内審査に止まらず、外部の有識者等も含めたものに整備する▽新たな審査体制の下、過去に作成した広告等についても外部有識者の意見等も踏まえ最新の知見に基づく見直しが速やかかつ継続的に行われる審査体制・社内体制を整備する▽再発防止のため、広告等の作成・審査に携わる社員及び管理職の者に対し、医薬品医療機器法を始めとする法令、通知及び業界自主基準を改めて周知徹底するとともに、適切な教育訓練の一層の充実を図る――といった内容を盛り込むよう求めていた。