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中医協総会 抗精神病薬の多剤併用 減薬への取り組み強化へ

公開日時 2015/10/26 03:52

中医協総会は10月23日開かれ、抗精神病薬の多剤併用をめぐる論点として、十分な指導を行わずに大量投与されているケースについて評価を見直す方針が示され、大筋で了承された。クロルプロマジン換算で1日1000mgを大量投与のひとつの基準に定めたデータが提示されたが、診療側委員の長瀬輝諠氏(日本精神科病院協会副会長)は、「減薬も試みなければいけないが、1000mgはいかがなものか」と一律的な基準の設定には疑義を示した。今後は、例外措置の設定も視野に入れて議論が進む見通しだ。
 

抗精神病薬の大量処方をめぐっては、クロルプロマジン換算1日1000mgなど一定量を超えると、治療効果は変わらずに、副作用のリスクが増大することが指摘されている。臨床研究データでは、安全に減量が可能であることも報告されている。


2014年度診療報酬改定では、1回の処方において3種類以上の睡眠薬、4種類以上の抗うつ薬または4種類以上の抗精神病薬を投与した場合について、処方せん料、処方料、薬剤料について減算措置がとられた。その結果、4種類以上の抗精神病薬を処方されている外来患者は、2013年の5.3%から3.8%と減少傾向を示した。一方で、レセプトデータによると、7日以上の処方のうち、クロルプロマジン換算1000mg/日を超える処方は2.5%あった。さらに、大量投与患者においても精神療法実施時間の延長がみられず、1回あたり10分未満の場合が多いことから、十分な指導が実施されているかも言及した。


こうした状況を踏まえ、「副作用の状況等を把握し、また安全性に配慮しながら抗精神病薬を減薬する試み等を促すよう、十分な指導によらず大量処方を行う場合の精神療法を見直してはどうか」と論点が示された。


◎診療側長瀬委員 一律的な基準に疑義



診療側、支払側も大筋で了承したが、診療側委員の長瀬輝諠氏(日本精神科病院協会副会長)は、クロルプロマジン換算1000㎎を指標にしている点について、「単剤が望ましいが、如何ともしがたいところがある」と述べた。その上で、リスペリドンやオランザピンを引き合いに、上限の用量を投与すると、クロルプロマジン換算で1000mgを超えるケースもあると指摘。「減薬も試みなければいけないが、1000mgはいかがなものか」と述べた。


これに対し、厚生労働省保険局医療課の宮嵜雅則課長は、臨床上の必要性からクロルプロマジン換算1000mgを超える場合もあることに同意した上で、「常量であれば越えない」と指摘。臨床状況を見て医師の裁量で投与がなされている実態も踏まえ、「一律にという意味ではない。そういうときの例外措置などをどのように設けるかも合わせて考えることが必要だ」と述べた。
 

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