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英GSK ウィッティー CEO 来年3月に退任を表明

公開日時 2016/03/22 03:50

英グラクソ・スミスクライン(GSK)のAndrew Witty CEOは、3月17日、2017年3月31日付でCEOを退任すると発表した。

Witty CEOは、2008年に同社CEOに就任、2017年3月までCEOを努めると任期は約9年となる。同社取締役会は、同氏の退任発表を受け直ちに同社内外を問わず後任者を探すとしている。

Witty CEOは、「来年までに私は10年近くCEOを務めることになるが、新たなリーダーにとって代わるちょうど良いときだと信じる」と述べた。その上で、「この決定をするにあたり、私は、取締役会が十分かつ適正なプロセスを持って、我がGSKグループ強化のために昨年成し遂げた非常に重要な進捗に投資をしながら、現在のビジネスパフォーマンスの勢いを継続させることを可能にする時間を持つことが大切と考えた」と後任者選出に余裕を持たせる退任であり、それにより、2015年に示した中期計画の目標に達するためにGSKのポジションを確かなものにすると退任後を見据えたものとの考えを示した。

Philip Hampton会長は、Witty CEOのGSKでの長期にわたる貢献に感謝を表す一方、「GSKグループが実績を上げ成長を遂げる戦略の実行に集中できるよう後継者を指名するプロセスに今から着手する」と話した。

GSKは同氏退任の具体的理由については明らかにしていないが、英一般紙「The Telegraph」や「SKY News」などによると、かねてから同社への有力投資家らは、同社のR&Dパイプラインや株価低迷などに不満を漏らしていた。事業再編などを求めると同時にWitty CEOの退任を求め、同社に圧力をかけていたという。さらに、2014年の中国でのGSKによる医師らへの贈賄事件で多額の罰金を支払った件で同社のイメージを傷つけたことも投資家の印象を悪くしたようだ。

GSKの2015年業績をみると、総売上は対前年比プラスとなったものの喘息治療薬Advair/Seretideなど主力品が軒並み売上げが対前年比減少をマークするなどを背景にWitty CEOのマネジメントに懐疑的な思惑が表出したようだ。

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