持田製薬・中計 18年度までにGE売上「200億円目指す」 3年で倍増
公開日時 2016/04/05 03:51
持田製薬は4月1日、2016年度~18年度までの中期経営計画を発表し、バイオ後続品を含むジェネリック(GE)売上高は200億円を目指すことを明らかにした。同社は15年度に100億円を達成したいとしており、3年で倍増させる計画となる。
同社では毎年、新しい年度を加えた3カ年の計画を策定し、公表している。今回は、「市場環境変化の影響について予測が極めて困難」として、これまで公表してきた最終年度の売上高や営業利益などの数値目標の策定、公表を見送った。
GE事業は同社の柱の一つで、中計では「バイオ後続品や付加価値型製剤への取り組みを進め、事業性・戦略性の高い後発品事業の拡充をさらに推進する」とした。バイオ後続品については、既に販売しているG-CSF製剤フィルグラスチムのほか、中計期間中に承認を目指し開発中の関節リウマチに用いる生物学的製剤エタネルセプトに続く、製品開発に取り組む方針。
新薬事業については、潰瘍性大腸炎治療薬として承認申請(15年10月)した「MD-0901」(経口メサラジン製剤)、子宮内膜症治療薬ディナゲストへの子宮腺筋症の効能追加(16年1月申請)の承認取得を中計中に目指す。
営業面については、重点領域(循環器、産婦人科、皮膚科、救急、精神科)すべてを1人でカバーするMRを育成し、MR750人体制を維持・継続する。影響の効率化策としてeプロモーションの推進する。
SSRIレクサプロは、「社会不安障害の効能追加での承認取得を追い風にして、さらに売上高を拡大し、日本での抗うつ剤トップシェアを目指す」とした。ヤンセンファーマと共同販売する慢性疼痛・抜歯後疼痛治療薬トラムセットで、内科、循環器領域をさらに強化する。