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日本新薬のPAH薬ウプトラビ錠 併用療法でPGI2製剤の注射剤から切り替えできる患者も 国循・大郷部長

公開日時 2016/10/20 03:50

国立循環器病研究センターの大郷剛・肺高血圧症先端医学研究部特任部長は10月18日、日本新薬が9月に承認取得としたプロスタサイクリン(PGI2)製剤の肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬ウプトラビ錠のプレスセミナー(日本新薬主催)で、現行の併用療法で用いられるPGI2製剤の注射剤からの切り替えが期待できる薬剤だと指摘した。
 
PAHの薬物治療では、単剤で効果不十分な場合、2~3種類を併用する。その際、エンドセリン受容体拮抗薬、PDE5阻害薬、PGI2製剤が用いられる。いずれも血管拡張作用を持つ。PGI2製剤のウプトラビ錠(一般名:セレキシパグ)はプロスタサイクリン受容体(IP受容体)作動薬で、初めての経口剤。
 
大郷部長は、ウプトラビ錠は内服できるため、PGI2製剤の注射剤と比べ使いやすさ、治療の継続のしやすさにメリットがあるとした。現在注射剤を使用する患者の一部において同剤への切り替えの可能性を示す一方、予後が悪い疾患であるため切り替えには慎重さが必要であることを示唆。どのようケースにおいて切り替えが有効かは専門医の間でも「まだ答えが出ておらず、少しずつ分かってきているところ」と述べ、課題だとした。その上で「注射剤による併用で症状がよくなった患者さんは(ウプトラビ錠への)切り替えの可能性はあると思う」との認識を示した。
 
ウプトラビ錠は、日本新薬とアクテリオンが国内で共同開発した。薬価取得後にアクテリオンと共同販促する。日本新薬は既に、PAH治療薬としてエンドセリン受容体拮抗薬オプスミット錠(アクテリオンと共同販促)、PDE5阻害薬アドシルカ錠を持ち、3種類の異なる作用機序の治療薬を品揃えすることになった。

 

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