スズケン 希望退職者は423人に 当初募集人員上回る 約半数は営業
公開日時 2017/11/27 03:51
スズケンは11月24日、希望退職者の募集結果は423人だったと発表した。スズケン本体と子会社のサンキ、アスティス、翔薬を含め4社で350人程度を募集していたが、それを上回る規模となった。各社ごとの内訳は開示していないが、内勤者と営業職がおおよそ半数ずつだとしている。
希望退職の実施は8月に発表し、11月1日から15日まで募集していた。12月31日に退職する。希望退職は販管費率の改善が狙いの一つだが、退職に伴う2017年度第4四半期(1月~3月)販管費の削減見込み額は8億円。年間ベースの販管費削減見込み額と販管費率への影響については明かしていない。
退職者に対しては通常の退職金に加え、特別一時金を支給し、希望者には再就職支援を行う。それらに要する費用は特別損失として33億円(うち特別一時金は31億円)を計上する。
また、同日、連結子会社の三和化学研究所においても150人程度募集している希望退職の実施に伴う2017年度第4四半期分の販管費削減見込み額を1億8000万円と発表した。特損は9億5000万円の計上を予定する。募集期間は12月11日~22日、退職日は2018年1月31日。
スズケンはこの日、11月に実施した投資有価証券の売却で60億4600万円の利益を得たことを明らかにしたが、これら希望退職にかかる費用の捻出であることは否定、「保有の資産の効率化を図り、新たな投資を行うため」と説明した。