迫られる生産性向上への挑戦
公開日時 2017/11/30 00:00
薬価改定ない年で売上伸び率0%内外に卸・17年度中間決算に見えた国内市場の停滞感医薬品卸各社は、生産性向上への挑戦が迫られる。国内医薬品市場の停滞が現実のものになってきたからだ。大手医薬品卸5社の2018年3月期(17年度)第2四半期(4~9月)決算では、一般的に売上が伸びやすい薬価改定のない年にあって、医療用医薬品卸売事業の売上伸長率は最高でもアルフレッサホールディングス(HD)の1.2%増にとどまり、3社は減収と、5社全体では0%内外の厳しい内容。通期も同様に推移する見込みである。医薬品卸の経営環境は厳しさを増しており、生産性の向上は各社共通の課題といえる。(酒田浩)国内医療用薬市場全体を見る指標の一つのクレコンデータでは、第2四半期市場平均はマイナス1.1%と、マイナス成長となった。大...