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田辺三菱 日立のAI技術で臨床試験効率化 試験の計画段階の情報収集時間を70%削減

公開日時 2018/03/27 03:50

田辺三菱製薬は3月26日、日立製作所と協力して臨床試験の効率化を進めると発表した。日立のAI(人工知能)などのデジタル技術を用いて、臨床試験の期間短縮や新薬開発の成功確率の向上を目指す。2018年度の薬価制度抜本改革により、有用性の高い新薬をなるべく早期に開発・上市する必要性がより高まったことも、今回の開発プロセス見直しの背景にある。

臨床試験の計画段階では、熟練者によって、医学論文や「ClinicalTrials.gov」(米NIHと米FDAが共同で、米国国立医学図書館を通じて、現在行われている治験や臨床研究に関する情報を提供しているデータベース)などをもとに専門的な医学情報の検索・収集が行われる。ただ、多くの時間を要していた。

そこで、日立が開発した医療向けの自然言語処理やディープラーニングなどのAI技術を含むIoTプラットフォーム「Lumada(ルマーダ)」に、田辺三菱が持つ熟練者の情報検索・収集ノウハウをのせるパイロットスタディを実施。その結果、熟練者による情報の検索・収集と同程度のクオリティを担保しつつ、情報収集の時間を約70%削減できることを確認した。

両社は3月16日付で臨床試験の効率化に向けた協創開始に関する契約を締結し、試験の計画段階における医学情報の検索・収集にAI技術を活用することの本格運用を始めた。今後も「臨床試験全般の幅広い業務の効率化」を実現するため、AI技術の活用を検討していくとしている。試験計画の立案も念頭にあるようだ。

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