キャンサー・ソリューションズ株式会社代表取締役社長一般社団法人ＣＳＲプロジェクト代表理事桜井なおみ 新薬は登場しましたが、患者の生活の質は向上しているのでしょうか？PHR（PersonalHealthRecord）の今後を考えていく上で大切なことは、ただ単に研究のためだけの数字集めに終わらせてはいけないということです。PHRは患者ひとりひとりの貴重な声であり、患者と家族の生活の質を維持、向上させるために使われるべき財産だと私は考えています。また、欧米で既に行われているように、こうした「リアルワールドデータ」に基づいた「薬の評価」も、今後は行われるべきと考えています。今、リアルワールドではどのようなことが起きているのかについて、調査結果を紐解きながら考えてみたいと思います。 ...