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日本化薬 日本リリーが承認申請中の抗EGFR抗体・ポートラーザ導入

公開日時 2019/04/23 03:52
日本化薬は4月22日、米イーライリリーの抗EGFR抗体ネシツムマブ(一般名、国内予定製品名:ポートラーザ)について、日本における製造・輸入・販売等の独占的権利に関する契約を締結したと発表した。日本では日本イーライリリーが承認申請し、4月19日の薬食審・医薬品第二部会で承認が了承されたばかり。日本イーライリリーはがんが重点領域の1つである。同社は、アリムタ、サイラムザ、ベージニオなど注力する取り扱い製品が増えている中で、ネシツムマブの価値を最大化するため、がん領域に強い日本化薬に導出することになったと説明している。日本化薬は、抗体医薬の新薬の販売は初めてで、製品拡充、治療提案の幅を広げる。

日本化薬と米リリーが契約したもの。同剤は、欧米では2015年から販売されている(海外製品名:Portrazza)。日本では「切除不能な進行・再発の進行性扁平上皮非小細胞肺がん」の効能・効果で、通常なら6月にも承認の見通し。同剤と併用するためジェムザールの用法・用量の見直しも承認される方向にある。

日本リリーはがん領域の新薬としては、胃がん、結腸・直腸がん、非小細胞肺がんに適応を持つ抗VEGFR抗体のサイラムザに続き、18年11月には乳がん治療薬としてCKD4/6阻害薬のベージニオを発売した。日本化薬は、現在32種類の抗がん剤を販売しており「バイオシミラーを含めたバイオ医薬品の製造・研究・開発を推し進め、がん領域のラインナップの充実を目指す」としている。
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