ノバルティス アルツハイマー型認知症治療薬として開発中のBACE1阻害薬 フェーズ2/3中止
公開日時 2019/07/22 03:50
ノバテルィスファーマは7月19日、アルツハイマー型認知症予防薬として開発中のBACE1阻害作用を有する「CNP520」(一般名:umibecestat)について、フェーズ2/3を中止したと発表した。事前に計画された定期的な非盲検データを評価した結果、一部の認知機能の指標において「CNP520」投与群で悪化を確認し、潜在的なベネフィットがリスクを上回らないと判断した。
CNP520は、ノバルティスが創製し、アムジェン、Banner Alzheimer's Instituteとアルツハイマー型認知症発症予防薬として共同開発していた。
同社によると、治験は2つの試験から構成。一つの試験は2015年11月からスタート。さらに、17年8月からスタートした試験は日本人を含む。両試験で3000例を対象に、24年7月までを目途に実施される計画だった。中止時点では、全世界で約1500例が登録されていたという。詳細なデータは今後の学会で発表する予定。