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抗がん剤の市場規模 21年に生活習慣病薬市場を抜き1位に 富士経済

公開日時 2019/10/18 03:51
富士経済は、抗がん剤の市場規模が2021年に、最大市場を形成している生活習慣病薬市場を抜いて1位になるとの予測をまとめた。抗がん剤市場は免疫チェックポイント阻害薬の適応拡大や細胞療法などの新薬の開発で市場が伸びる。一方で、降圧剤などで構成する生活習慣病薬市場は後発品の一層の普及に加え、「大型化が期待される開発品が見当たらない」(富士経済)ことから、縮小が続くとしている。

文末の関連ファイルに、日本の抗がん剤市場、生活習慣病薬市場、整形外科領域市場などの17年、18年、26年の市場規模予測の資料を掲載しました(有料会員のみダウンロードできます)。

調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は19年4月~7月。同社の市場規模(売上)データは販売元の出荷ベース。生活習慣病薬市場は▽降圧剤▽糖尿病治療薬▽糖尿病合併症治療薬▽高脂血症治療▽痛風・高尿酸血症治療薬▽肥満症薬――の6領域で構成する。

同社の調べでは、18年の市場規模は1位が生活習慣病薬市場の1兆3746億円、2位が抗がん剤の1兆2416億円だが、21年にそれぞれ1兆3146億円、1兆3482億円となり、逆転する。

その後も市場規模は開き、26年には抗がん剤市場が1兆4803億円(18年比19.2%増)、生活習慣病薬市場が1兆1498億円(16.4%減)になると予測した。

■26年の整形外科領域の市場規模 18年比で12.7%増

中枢神経領域、その他の循環器疾患治療薬、整形外科領域――の3領域の26年の市場規模予測もまとめた。

中枢神経治療薬市場は18年が6866億円、26年が6820億円(18年比0.7%減)で、ほぼ横ばいで推移する。注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬などで伸びが期待できる薬剤はあるものの、認知症治療薬や抗うつ薬などで後発品への置き換えがより進むとしている。

抗凝固薬や抗血小板薬などで構成する「その他の循環器疾患治療薬」市場は、18年が5935億円、26年が6511億円(18年比9.7%増)と右肩上がりに推移する。抗凝固薬や利尿薬が市場拡大に貢献する。整形外科領域は18年が5650億円、26年が6369億円(18年比12.7%増)と伸長し、関節リウマチに用いる生物学的製剤や骨粗鬆症治療薬が成長ドライバーとなる。
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