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JTと鳥居 経口腎性貧血薬エナロデュスタットを国内申請 HIF-PH阻害薬で4番手

公開日時 2019/12/02 04:50
日本たばこ産業(JT)と鳥居薬品は11月29日、共同開発した新規機序の経口腎性貧血治療薬エナロデュスタット(一般名、開発コード:JTZ-951)について、日本で同日に承認申請したと発表した。低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬と呼ばれる新クラスの薬剤で、このクラスでは4番手の申請となる。透析導入前(保存期)と透析中の慢性腎臓病(CKD)に対する治療薬として申請した。

同剤はJTが創製し、子会社の鳥居と共同開発した。承認取得後は、JTが製造販売元、鳥居が販売及び情報提供・収集活動を行う。鳥居のMR数は10月時点で約300人。

腎性貧血はCKD患者における合併症のひとつで、腎機能障害に伴う腎臓でのエリスロポエチン(EPO)産生能低下がその主たる要因と考えられている。腎性貧血による赤血球数の減少に伴う酸素供給不足は、臓器でのエネルギー産生を低下させ、日常生活における運動機能や活動性の低下を招き、QOLの低下をきたす。

同剤は、HIF-PHを阻害することにより低酸素誘導因子(HIF)を安定化し、内因性のEPO産生の亢進に加えて鉄代謝分子の発現を制御することで、赤血球の産生を高め、貧血状態を改善する。

HIF-PH阻害薬は、アステラス製薬のエベレンゾ錠(一般名:ロキサデュスタット)がファーストインクラス薬として11月20日に新発売した。ただ、透析期のみの適応となる。2番手は現在申請中の田辺三菱製薬のバダデュスタットで、同剤は保存期の適応も持つ形で申請した。同社は今年7月に申請したことを明らかにしたが、申請日は開示していない。

3番手はグラクソ・スミスクライン(GSK)が今年8月に申請したダプロデュスタットで、こちらも保存期の適応を持つ形での申請となる。GSKはESA製剤ネスプを手掛ける協和キリンと、ダプロデュスタットに関する提携契約を結んでおり、承認取得後は協和キリンが販売し、両社で情報提供・収集活動を行う。
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