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武田 PARP阻害薬・ニラパリブを国内申請 卵巣がん治療薬として

公開日時 2019/12/02 04:50
武田薬品は11月29日、ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害薬・ニラパリブトシル酸塩水和物(一般名、開発コード:MK-4827)について、卵巣がんに対する治療薬として、日本で承認申請したと発表した。卵巣がんでは唯一の1日1回経口投与のPARP阻害剤となる。

PARP阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。

卵巣がんは女性生殖器悪性腫瘍の中で最も死亡者数が多い。卵巣は骨盤内の比較的奥深くに位置する臓器であるため、初期の段階では自覚症状に乏しく、卵巣がんの進行期分布をみると半数近くが予後不良な進行期ステージ3・4期症例となっている。腫瘍の増大に伴う自覚症状には腹部膨満感、下腹部痛、頻尿などがあり、治療はごく初期の段階を除き、手術療法と化学療法の組み合わせが基本となる。

同社のオンコロジーセラピューティックエリアユニットヘッドのPhil Rowlands氏は、「卵巣がんの長期予後は依然として不良であり、患者さんおよび医療関係者の皆さんより新たな治療オプションが待ち望まれている」とし、「私たちは、ニラパリブが卵巣がんで苦しむ日本の患者さんの新しい治療オプションとなることを確信している」とコメントしている。

ニラパリブは2017年、武田薬品が米国のバイオ医薬品メーカー・TESARO社から導入したもの。契約により武田薬品は、日本では全てのがんに関して、また、韓国、台湾、ロシア、オーストラリアにおける前立腺がんを除く全てのがんに関して独占的開発・販売権を獲得した。

米国では17年3月、再発性上皮性卵巣がんと卵管がん、または原発性腹膜がんで、プラチナ製剤を基本とした化学療法で完全奏効または部分奏効が得られた成人患者の維持療法として承認された。Zejulaの製品名で、米国と欧州で販売されている。



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