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ノボ 申請中の経口GLP-1受容体作動薬、MSDとコ・プロ契約

公開日時 2019/12/10 04:50
ノボ ノルディスクファーマとMSDは12月9日、ノボが日本で承認申請している2型糖尿病治療薬の経口セマグルチドについて、MSDと日本における販売提携契約を締結したと発表した。製造・流通はノボが担い、両社で情報提供・収集活動(コ・プロモーション)を行う。同剤は1日1回服用のGLP-1受容体作動薬。現在上市されているGLP-1受容体作動薬は全て皮下注製剤のため、同剤が承認されれば初の経口タイプのGLP-1受容体作動薬となる。

セマグルチドは生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログで、経口セマグルチドはサルカプロザートナトリウム(SNAC)と呼ばれる吸収促進剤を含有した製剤。SNACは胃でのセマグルチドの吸収を促進することで、セマグルチドの生物学的利用能を高め、効果的な経口投与を可能にする。日本では19年7月にノボが申請した。米国では19年9月に承認された。

■ノボのベック社長 MSDは「糖尿病専門医以外にも経験と強み」

ノボは糖尿病領域のリーディングカンパニーの1社だが、糖尿病領域の取扱製品はいずれも注射薬で、経口セマグルチドが承認されれば初めて経口薬を扱うことになる。

ノボのオーレ ムルスコウ ベック社長は、「糖尿病専門医以外にも豊富な情報提供の経験と強みを持つMSDとの販売提携合意を大変うれしく思う」とコメント。同社広報部は本誌取材に、パートナー企業を求めた理由について、「経口薬ということで、なるべく多くの医療従事者にアプローチしたい」ためと説明した。糖尿病専門医以外への営業強化が提携のねらいのひとつとみられる。

MSDは2型糖尿病治療薬のDPP-4阻害薬ジャヌビアやその配合薬などで存在感をみせている。今回の提携で、より多くの治療選択肢の提供が可能になるとしている。なお、情報提供先の割り振りなどのマーケティング戦略は「今後協議していく」(両社の広報部)とのみ答えた。
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