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19年12月後発品収載 喘息薬シムビコートGEに2社参入、薬価は先発の40%

公開日時 2019/12/13 04:51
厚労省は12月12日、後発医薬品など81成分178品目の薬価基準追補収載を官報告示し、13日付けで収載した。初めて登場する後発品(GE)は6成分16品目。この中にはアストラゼネカの気管支喘息・COPD治療薬シムビコートのGEがある。GE薬価は60吸入1キットが2348.40円、先発品薬価の40%となる。

文末の「関連ファイル」に19年12月追補収載の資料を掲載しました。今回初めて収載された後発品の一覧表などをまとめました(有料会員のみダウンロードできます)。

今回収載された初後発品の内訳は、内用薬2成分7品目、注射薬2成分3品目、外用薬2成分6品目――となる。

後発品薬価は基本的に先発品薬価の0.5掛け(=50%)で算定される。ただ、内用薬について、組成、剤形区分、規格が同一の後発品の銘柄数が10を超えた場合は0.4掛け(=40%)となる。先発品に新薬創出等加算が適用されている場合は、先発品薬価からこれまでの新薬創出等加算分を差し引いた上で0.5掛け、0.4掛けする。

■イメンドのGE薬価は対先発の41% パルコミートのGE薬価は36%

初めて収載された後発品のうち、今回は0.4掛けの対象品目はない。初後発品は▽制吐剤イメンド▽抗HIV薬エプジコム▽キャンディン系抗真菌薬ファンガード▽抗サイトメガロウイルス化学療法剤デノシン▽シムビコート▽気管支喘息薬パルミコート――に登場した。

このうちイメンド、エプジコム、シムビコート、パルミコートに新薬創出等加算が適用されている。そこで汎用規格のGE薬価をみると、イメンドカプセルセットのGE薬価は1セット4787.10円で、対先発品薬価の41%。エプジコムのGE薬価は1錠1558.30円で、対先発の39%。パルミコートのGE薬価は0.5mg2mL1管で125.80円で、対先発の36%となる。

このほか、今回の追補収載でGEの参入が多かった製品は、アレルギー性鼻炎治療薬ナゾネックスで、5社10品目が参入した。ナゾネックスの後発品は、東亜薬品が製造販売するGEが今年6月に発売。先発品を日本で独占販売しているキョーリン製薬グループのGE子会社のキョーリンリメディオがオーソライズドジェネリック(AG)として8月に発売した。医療情報総合研究所(通称JMIRI、ジェイミリ)のデータによると、ナゾネックス市場は8月時点で26%が後発品に置き換わっている。

【初めて後発品が収載された6成分は以下のとおり(カッコ内は先発品名と先発品企業)】

▽アプレピタント(イメンドカプセル、同セット、小野薬品)
収載2社6品目。
収載企業:沢井製薬、日本化薬
その他の消化器官用薬(239)

▽ラミブジン・アバカビル硫酸塩(エプジコム配合錠、ヴィーブヘルスケア)
収載1社1品目
収載企業:共和薬品
抗ウイルス剤(625)

▽ミカファンギンナトリウム(ファンガード点滴用、アステラス製薬)
収載1社2品目
収載企業:沢井製薬
主としてカビに作用するもの(617)

▽ガンシクロビル(デノシン点滴静注用、田辺三菱製薬)
収載1社1品目
収載企業:マイラン製薬
抗ウイルス剤(625)

▽ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(シムビコートタービュヘイラー、アストラゼネカ)
収載2社4品目
収載企業:東亜薬品、日本ジェネリック
その他の呼吸器官用薬(229)

▽ブデソニド(パルミコート吸入液、アストラゼネカ)
収載1社2品目
収載企業:武田テバファーマ
その他の呼吸器官用薬(229)
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