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バイオジェン 早期アルツハイマー病薬アデュカヌマブ 20年に日本で申請予定

公開日時 2019/12/19 04:52
バイオジェン・ジャパンは12月18日、東京で事業説明会を開き、早期アルツハイマー病治療薬として開発中のアデュカヌマブ(一般名)について、日本で2020年に承認申請する予定であることを明らかにした。米国では20年早期に申請予定。同剤が承認された場合、早期アルツハイマー病の臨床症状悪化を抑制する最初の治療薬になるとともに、アミロイドベータの除去が臨床上のベネフィットをもたらすことを実証する世界初の薬剤となる(試験結果を含む関連記事は、こちら)。

抗アミロイドβ抗体のアデュカヌマブは、バイオジェン主導のもと、グローバルでの承認取得に向けた開発を進めている。承認取得後は米国、欧州、日本といった主要市場でエーザイと共同販促する。

アデュカヌマブは今年3月、日本を含む2本の国際共同フェーズ3試験「EMERGE試験」(803例)と「ENGAGE試験」(945例)の無益性解析の結果、独立データモニタリングコミッティから主要評価項目が達成される可能性が低いと判断され、試験を中止した。しかし、無益性解析後に得られたデータを加えて最終解析(EMERGE:1638例、ENGAGE:1647例)したところ、高用量投与群の増加などを受け、無益性解析とは異なる結果が得られた。

特にEMERGE試験では主要評価項目のCDR-SB(アルツハイマー病患者の症状を総合的に見る臨床的指標)において、アデュカヌマブ10mg/kgの高用量投与群は、78週でのベースラインからの臨床症状悪化をプラセボ群に比較して23%有意に抑制した(P=0.01)。ENGAGE試験は主要評価項目を達成しなかったが、サブグループ解析で「EMERGE試験を支持する結果だった」(バイオジェン)とし、各国で申請準備に入った。

バイオジェン・ジャパンのアジェイ・スレイク社長は事業説明会で、「アデュカヌマブの高用量投与により、複数の臨床エンドポイントにおいて臨床症状の悪化が抑制された」などと説明。同社の松田尚人臨床開発部長は質疑応答の中で、「日本でも来年の申請を予定している」と述べた。

■アデュカヌマブ再投与試験を計画 「治験を終了させられた患者にメリット供与したい」

スレイク社長は、アデュカヌマブの試験を途中で中止した経緯もあり、EMERGE試験やENGAGE試験などアデュカヌマブのこれまでの臨床試験に参加した被験者を対象に、再投与試験を行う計画を明らかにした。試験の詳細はグローバルから20年に発表されるが、アデュカヌマブ高用量投与(10mg/kg)による臨床経過やバイオマーカーなどのデータを収集する方向という。日本の被験者も含まれる。

スレイク社長は、「(無益性解析により)いったん治験を終了させられた早期アルツハイマー病患者さんに、結果的に高用量で効果があることがわかったメリットを供与したい。これまでの試験参加者全員にグローバルで声掛けする」と述べた。人道的見地から再投与試験を行う考えだ。

アデュカヌマブなどの抗アミロイドβ抗体は、「アミロイド仮説」に基づき、脳内に蓄積したアミロイドβを除去する治療戦略にたつもの。認知症の症状が発現した患者への投与では、認知機能への有意な効果を示すことができていない。症状が発現した段階では、アミロイドβの蓄積が始まってから15~20年経過しており、神経細胞が失われているためと考えられている。そこで、より早期のアルツハイマー病患者を対象とした臨床試験が行われている。

■バイオシミラー 日本参入を検討中

バイオジェンは欧州でバイオシミラー(BS)を手掛け、19年は18億ユーロの医療費削減に貢献する見込みになっているという。スレイク社長は日本でBSを扱うかどうかについて、「内部で検討中」と語った。
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