第一三共 新型コロナのワクチン・治療薬開発でタスクフォース立ち上げ
公開日時 2020/04/08 04:50
第一三共は4月7日、新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療薬に関する研究開発を全社横断的に推進するタスクフォースを立ち上げたと発表した。メンバーは、同社の5部門に属する15人。研究開発をめぐる各部門間や外部との情報共有をスムーズに行うことで、研究財産や技術、知識を最大限活用し、よりスピーディーな開発につなげる。
タスクフォースに参加するのは、研究開発本部、バイオロジクス本部、製薬技術本部、ワクチン事業部、渉外部、サステナビリティ推進部―の5部門。各部門から集まった15人が、各部署に所属しながら活動する。
新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり同社では、日本医療研究開発機構(AMED)感染症実用化研究事業・新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業で実施中の「新型コロナウイルス(2019-nCoV)の制圧に向けての基盤研究」に参画している。実施期間は20年2月から21年3月。遺伝子ワクチン開発に対し、ワクチンの免疫効果を高める同社の新規核酸送達技術の提供を行っている。
同社によると、タスクフォースは同研究の窓口業務を担当する。アカデミアのほか、政府など外部との連携も取りながら、「社会的に急務になっている新型コロナウイルス感染症の医療体制確立に製薬企業として積極的に関わっていく」としている。