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LINEヘルスケア・室山社長 オンライン診療に本格参入を表明 LINEで受診予約から診療・決済まで

公開日時 2020/09/11 04:51
LINEヘルスケアの室山真一郎社長は9月10日に開催されたイベント「LINE DAY 2020~Tomorrow’s New Normal」に登壇し、オンライン診療に本格参入すると表明した。11月からオンライン診療サービス「LINE ドクター」を提供する。累計30万件を誇る「健康相談サービス」の実績やLINE本体の優位性などを踏まえ、新型コロナウイルスの感染拡大でオンライン診療を希望する患者や医療者が増加することに対応する。機能面ではLINEのビデオ通話機能やクリニック検索・予約機能を利用し、自宅にいながら医師の診断を受けることができる。さらにモバイル送金・決済サービス(LINE Pay)などオンライン決済を可能とするなどシームレスなサービスを提供する。

◎室山社長「最も明確に変化があったのがヘルスケア領域だ」

「ニューノーマルの時代に最も大きく、最も明確に変化のあった領域がヘルスケア領域だ」-。室山社長はプレゼンの冒頭でこう強調した。LINEヘルスケアは、LINEとエムスリーの共同出資により設立された合弁企業。2019年12月にはLINEから直接医師に相談できる「健康相談サービス」を開設。相談リクエスト数も累計で30万件(20年8月時点)を突破したという。室山社長は、こうした実績を踏まえて、オンライン診療サービスに参入すると表明した。

◎クリニックの検索・予約、受診、決済までをLINE上でシームレスに対応

オンライン診療を拡大する際の課題に触れた室山社長は、「患者側の導入・利用がスムーズにいかない」とする医師側のインサイトを紹介。同社はすでに、「健康相談サービス」の登録実績があるほか、月間8400万人に及ぶLINEユーザーの導入ハードルを下げることができると強調した。その上で、「LINEドクター」の機能として、「クリニックの検索・予約から実際の診療、決済までをLINE上でシームレスに対応できる」とし、オンライン診療を利用する追加手数料がかからないことを強調した。なお、診療費、薬剤費、自宅への薬剤の配送料は別。

一方、医療機関向け「Basic Plan」の提供も開始する。利用環境や機能などによって選択できる複数プランを提供するが、初期段階では月額利用料金は無償とする。医師や医療機関に対しては、オンライン診療を活用するだけでなく、患者の症状や環境にあわせてオンラインとオフラインを組み合わせた診療手段を選択できるなど、シームレスな診療体制の提供をサポートする方針だ。

◎薬剤の患者宅への配送サービス構築中 「フィジカルな配送ネットワークを作りたい」

イベント終了後、記者会見に臨んだ室山社長は、LINEの強みとして、①すでに幅広いユーザーとつながっていること、②1対1でのコミュニケーションができること、③医療のような非日常を日常使っているインターフェースでアクセスできること-の優位性を指摘した。また、患者の手元に薬剤を届けるサービスについて検討中としながら、「国内にはデリバリーの会社が沢山ある。フィジカルな配送のネットワークを作りたい」と意欲を示した。

◎健康相談サービスの安心・安全に対する取り組みも発表

このほか室山社長は、LINEヘルスケアの健康相談サービスにおける安心・安全に対する取り組みについても発表した。医師の登録体制については、本人確認を徹底するほか、所定の基準による審査やガイドラインの周知徹底、登録後のフォローアップとコミュニケーションの強化などに努める方針を示した。一方、モニタリング体制については、24時間365日監視体制や品質の定期監査、医師および相談者からのエスカレーション対応規準の見直し、NGワードの見直しなどを実施するとした。



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