【MixOnline】パンくずリスト
【MixOnline】記事詳細

沢井製薬 日米とも新型コロナ影響で売上収益0.3%減 国内市場は2度の薬価改定影響も

公開日時 2020/11/12 04:48
沢井製薬の澤井健造社長は11月11日、2020年度第2四半期決算のオンライン説明会に臨み、売上収益が前年同期比0.3%減になったと報告した。その理由として、国内事業は2度の薬価改定に加え、新型コロナウイルス感染拡⼤による受診抑制の影響を受けたと指摘。米国事業は新型コロナに伴う市場縮⼩や既存品の競合参⼊があったことなどをあげた。新型コロナの影響では、国内の小児科や耳鼻科の受診抑制が影響し、呼吸器官用薬、抗生物質が数量ベースで20%以上のマイナス。売上ベースでも20%前後のマイナスとなった。

営業利益の増減要因分析について澤井社長は、日米とも主に新型コロナの感染拡大による市場影響から前年同期比13億円減(日本4億円減、米国9億円減)になったと説明した。日本事業における医療機関別納入実績については、病院市場は、2度の薬価改定と新型コロナ感染拡大に伴う患者の受診抑制や、病院における薬事審議会の中止、延期などのマイナス影響を受けたと指摘。採用軒数は前年同期比6%減、金額は7.5%減となった。

一方で6月以降は薬局向けを中⼼に新製品の採⽤により順調に増加していると説明した。6月以降に発売した2020年度の新製品については、44億2800万円を売り上げ、「単独上市の製品が計画を上回る進捗を見せた」と強調した。

◎中枢神経系用薬、ビタミン剤は伸長も、コロナ影響で呼吸器官用薬、抗生物質はマイナス

日本事業における薬効別売上動向をみると、中枢神経系用薬は数量増減率で前年同期比4.1%増、売上額増減率で16.3%増を確保、ビタミン剤も同様に数量増減率で32.7%増、売上額増減率で187.1%増と順調に増加した。ただ、新型コロナで受診抑制のあった小児科や耳鼻科で使用される呼吸器官用薬は数量増減率で24.0%減、売上額増減率で17.7%減、同様に抗生物質は数量増減率で22.5%減、売上増減率で22.9%減となり、業績にも影響した。

【2020年度第2四半期連結業績(前年同期比) 20年度予想(前年同期比)】
売上高 901億7200万円(0.3%減) 2002億円(9.7%増)
営業利益 140億1200万円(8.1%減) 268億5000万円(0.2%増)
親会社帰属純利益 108億円(1.6%減) 200億5000万円(4.0%増)



プリントCSS用

 

【MixOnline】コンテンツ注意書き
【MixOnline】関連ファイル
関連ファイル

関連するファイルはありません。

【MixOnline】キーワードバナー
【MixOnline】記事評価

この記事はいかがでしたか?

読者レビュー(0)

1 2 3 4 5
悪い 良い
プリント用ロゴ
【MixOnline】誘導記事

一緒に読みたい関連トピックス

記事はありません。
ボタン追加
バナー

広告

バナー(バーター枠)

広告

【MixOnline】アクセスランキングバナー
【MixOnline】ダウンロードランキングバナー
記事評価ランキングバナー