【田村社長の発言（要旨）は以下の通り】

業容を拡大するなかで、相次ぐ設備投資を行ってきたが、稼働するまでの間、現場に無理をさせ過ぎた。品質保証、量的供給、安定供給という３点について優先順位のバランスが崩れてしまった。成長のスピードに品質管理体制、人財育成および教育のスピードが対応できていなかった。結果として今回のことにつながった側面もあり、それに気づかなかったことについては社長として深く反省している。

◎営業への負担回避で欠品、回収の回避を優先する風土が醸成されていた　

営業経験者でもあった富山第一工場に常駐していた担当取締役が長らく生産部門のトップを務めてきた。欠品、回収は、営業部門への負担が大きいため、生産部門としては担当者への配慮も含め、欠品、回収の回避を優先する風土が徐々に醸成されていた。人事・組織を変更し、こうした風土を撤廃し、改めて社員ひとりひとりが新品質方針を工場内の文化、風土として根付かせる取り組みを進めている。改めて患者とそのご家族、医療機関、取引先の品質に対する期待に応じられない部分があったことは私大変申し訳なく、恥ずかしく、悔しく思っている。

◎GMP、GQPなど法令遵守を徹底

今後は、品質管理を徹底し二度と同じことがないよう、体制整備を進めていくことが経営の責任と認識しており、私自身をコンプライアンス管掌に任じ、引き続きその対応を行っている。今回の問題を教訓として、日医工グループは新たな品質方針安心と信頼への約束の下、GMP遵守、ＧＱＰ遵守、医薬品に関連する法令遵守の徹底を図り、患者様の病気と気持ちに寄り添うジェネリックメーカーとして日々改善を継続し、安全と信頼をお届けする。