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IQVIA 2025年までの世界医薬品市場 日本が主要国で唯一マイナス成長 年平均成長率「-2~1%」

公開日時 2021/05/10 04:52
IQVIAがまとめた2025年までの世界医薬品市場予測によると、主要国のなかで唯一日本がマイナス成長となることがわかった。日本の年平均成長率(21年~25年)が-2%~1%にと低成長であるのに対し、米国は2~5%、ドイツ3.5~6.5%、フランス1~4%、英国2.5~5.5%、中国4.5~7.5%といずれもプラス成長を予測している。各国ともCOVID-19の影響を折り込んでいるものの、着実な成長に戻ると予測。これに対し日本は毎年薬価改定の実施、長期収載品のシェア減少、政府主導の後発品使用促進策などが市場成長に影響すると分析している。

◎世界医薬品市場の年平均成長率は3~6% 1兆6000億ドルの規模に拡大

世界医薬品市場の2021年~25年までの年平均成長率は3~6%。金額ベースで1兆6000億ドルの市場規模に達すると予想した。国別にみると、米国が6050億ドル~6350億ドル(成長率2~5%)で世界市場の第1位をキープ。次いで中国が1700億ドル~2000億ドル(4.5~7.5%)で第2位となる。日本は750億ドル~950億ドルで第3位を死守するものの、成長率は-2から1%と低成長が見込まれている。日本は25年に高齢化のピークを迎えるが、一方で政府の薬剤費抑制策が継続しており、市場成長は抑制すると見通している。

◎COVID-19の影響も徐々に改善 21年中に通常に戻るとの見通しも

主要国でみると、ドイツが650億ドル~850億ドル(3.5~6.5%)、フランスが430億ドル~470億ドル)、英国が380億ドル~420億ドル(2.5~5.5%)、イタリアが380億ドル~420億ドル(2~5%)、スペインが280億ドル~320億ドル(1.5~4.5%)、カナダが280億ドル~320億ドル(2~5%)、韓国が180億ドル~220億ドル(4.5~7.5%)、オーストラリアが130億ドル~170億ドル(1~4%)。COVID-19の影響をみると、ドイツ、フランス、スペインは比較的軽微とされ、2021年には通常の傾向に戻るとしている。一方で、パンデミック初期に最も影響を受け、追加の感染拡大を経験したイタリアはCOVID-19の影響が最も影響が大きいとされ、通常のトレンドに戻るまで時間がかかると予測している。

◎日本市場 新薬のシェア上昇も長期収載品は減少 後発品使用促進策など影響大


日本は、2016年~20年までの年平均成長率が-0.2%と、主要国で唯一マイナス成長を経験した。IQVIAによると、2020年はCOVID-19の影響に加えて、20年4月の薬価改定が市場成長に影響したと分析。21年~25年の成長率が―2~1%となっている背景については、市場全体に占める長期収載品のシェアが減少していることをあげた。実際に、市場全体に占める長期収載品のシェアは2010年~15年で前期比0.7%減、16年~20年で8.6%減と拡大傾向に。21年~25年は11.8%減とさらに拡大すると予測している。逆に新薬(特許品)のシェアはこの10年で47%から54%に上昇している。近年はモダリティーの多様化により高額な革新的新薬も多数上市されている。

政府は長期収載品などの薬価引下げ圧力を高めており、この傾向が緩むことはないと見られる。一方で後発品の数量シェア80%目標を2023年までに全都道府県で達成する計画も準備している。新薬のシェア・金額の伸びを、長期収載品と後発品でバランスする施策の動向が日本市場の今後を予測する上でカギになりそうだ。
 
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