JMIRI、新社名を「インテージリアルワールド」に
ファクトデータの統合・活用で新たなソリューション開発へ
公開日時 2021/06/30 12:00
提供:株式会社インテージリアルワールド
株式会社医療情報総合研究所(JMIRI)は、この7月から社名を「株式会社インテージリアルワールド」に一新する。同社は2005年の設立から、処方情報データベースの構築を進め、院外調剤レセプトデータ分析のリーディングカンパニーとして君臨してきた。今回の社名変更は、昨年7月のインテージヘルスケアグループの新体制に伴い、グループ内の医療ファクトデータ事業を同社に集約したことを受けてのもの。その意図するところや、新社名に込められた思い、そしてインテージリアルワールドが目指す今後の展開・構想について、代表取締役社長の佐藤暢章氏に語ってもらった。
インテージグループ内のファクトデータを集約
JMIRIといえば、院外処方のレセプトデータを活用した処方動向分析が思い浮かぶ。2005年に東大初の医療系ベンチャーとして創業した際は、画期的なビジネスモデルとして注目され、院外調剤データは同社の象徴として浸透・定着した。「ただし、レセプトデータは社保や国保、DPCもあり、院外調剤だけでは優位性が保てなくなってきた」と佐藤氏は率直に話す。
立て直しの一策として、2020年7月、JMIRIは親会社のインテージヘルスケアから医薬品マスタ(DI Track)事業、またグループ内企業である協和企画からレセプトデータ事業の譲渡を受け、社保レセプトなど取り扱うデータが大きく増加した。同社では今後、さらに新たなファクトデータを集め、それらの統合・活用で新たなソリューション開発・提案をしていく構えだが、そうした事業を展開していくにあたり、医療情報総合研究所、あるいはJMIRIという社名が足かせになってきたという。「JMIRIイコール院外調剤というイメージなので、新たな事業を展開していくうえでブランディングを変える必要があった。また正式な社名のほうは顧客になかなか覚えてもらえないし、研究所というのは内向きすぎる。ソリューションを次々にアウトプットしていくという外向きな姿勢を表現したかった」と社名変更の理由を明かす。
グループとしての一体感とわかりやすさを追求
「インテージリアルワールド」という新社名は、インテージグループとしての一体感、そしてリアルワールドデータを扱っているということが説明しなくても想像してもらえるよう、この2つを組み合わせたものだ。「海外の顧客に対してもわかりやすく、グローバルで通用する名称であり、またグループ内でのミッションを明確化するという狙いもある。リアルワールドデータとするか少し悩んだが、あえてデータを外すことで事業に広がりを持たせた」と佐藤氏は、新社名に込めた思いを語る。
社名を一新したことで同社のビジネスは今後、どう変わっていくのか。1つは、医療リアルワールド業界のファストブランドを目指し、精度の高いデータを低コストかつ短いサイクルで顧客に提供することをより鮮明に打ち出している。「コロナで顧客のビジネスサイクルが早くなっており、われわれは前月データを最速で翌月の第5営業日までに顧客が意思決定しやすいかたちで出していく。この業界は大量のデータをじっくり分析することが主流だが、全数データでない限り偏りは出てくる。コストも時間もかかる。そこに一石を投じていきたい」と佐藤氏は展望する。
また、リアルワールドデータの新たな価値を発掘すべく、医療業界に限らず、多様な企業との協業を促進し、ファクトデータを活用した従来にないソリューションを開発していく構想も描いている。
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