田村厚労相 「業界をあげて後発品の信頼回復を」 厚労省も指導・助言を行う
公開日時 2021/06/09 04:50
田村憲久厚労相は6月8日の参院厚生労働委員会で、後発品の信頼回復に向けて、「足下を見直していただき、ジェネリック、業界をあげて信頼の回復に努めていかなければいけない。厚労省としても業界に対し、指導も含めて助言をしていく」と述べた。藤井基之氏(自民)に対する答弁。
◎原薬管理の徹底、製造量に見合った管理体制強化を
田村厚労相は、「大手を含めて、後発品メーカーに対して信頼を失墜する案件が起きた。業務停止、またそれによる欠品。色々な形で影響が出ている。信頼回復に向けて品質を確保いただかなければならない」と強調。原薬管理の徹底や製造量に見合った管理体制の強化の必要性を強調した。
また、「透明性の確保ということからいえば、製造所に対する情報提供の充実。何よりも信頼回復ということですので、ジェネリックの品質に対する確認検査、さらには品質情報の発信をやっていかなければならない」と述べた。また、薬価収載時には安定供給の確認をとる必要との考えも示した。
◎藤井議員 都道府県の実施する査察「国の積極的関与を」
質問に立った藤井氏は、都道府県の行う査察について、富山県を例にあげ、都道府県の人員が限られているなかで、「製造販売業者の数がかなりある」と指摘。トレーニング不足や資質の問題があるとして、PMDAの査察に同行するなど、国の積極的な関与を求めた。