ノボ ノルディスク スマートインスリンペンの承認取得 投与データをアプリと連携させ自動記録 国内初
公開日時 2021/06/28 04:52
ノボ ノルディスク ファーマは6月25日、インスリン投与データをスマホアプリと連携することで自動的に記録できるスマートインスリンペンの「ノボペン6」と「ノボペンエコープラス」の医療機器製造販売承認を24日付で取得したと発表した。スマートインスリンペンの承認は国内初となる。同社は今回承認された2種類のスマートインスリンペンを2022年上半期に発売する予定。
スマートインスリンペンは、3mlのペンフィルカートリッジで販売されている▽フィアスプ注▽ノボラピッド注▽トレシーバ注▽レベミル注▽ノボラピッド30ミックス注――の5種類のインスリンアナログ製剤で使用できる。
◎アプリとの連携 デジタルヘルスと医療の新しい形としても注目
スマートインスリンペンは、インスリン投与データをスマホアプリと連携することで患者自身のインスリン投与データを経時的に記録し、振り返ることができるもの。注入ボタンを押した履歴を近距離通信システム対応のスマホアプリに無線転送できるほか、注射機能とは別に最後に注入ボタンを押したときの設定単位数及びそのときからの経過時間が表示される。直近800回の注入ボタンを押した履歴を本体内部に自動記録する。なお、連携するアプリは、アークレイのスマートe-SMBG、アボットのFreeStyleリブレLink、H2のシンクヘルス、mySugr GmbHの糖尿病管理アプリmySugr(マイシュガー)日本語版などを予定している。
同社はスマートインスリンペンにより、▽医療従事者との話し合いを充実させ、より良い治療効果と長期的な転帰に結び付けるための用量調整の支援が可能になる▽血糖値やグルコース値が記録できる糖尿病管理アプリと組み合わせることで、患者と医療従事者が糖尿病管理に必要な情報を容易に入手することができる――としている。デジタルヘルスと医療の新しい形としても注目されそうだ。