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アキュリスファーマ てんかん発作への経鼻投与スプレー製剤の開発・上市等で総額28億円を資金調達

公開日時 2022/03/29 04:50
アキュリスファーマ(綱場一成代表取締役社長兼CEO)は3月28日、総額28億円の資金調達(シリーズB)を実施したと発表した。てんかん発作に対する経鼻投与スプレー製剤(主成分:ジアゼパム)の臨床開発や上市に向けた活動に充当する。今後は国内での臨床試験を予定している。また、AI(人工知能)やデジタルを活用した発作予測システムなどに関する研究を外部パートナーと連携して行う方針。なお、今回の増資により累計調達額は96億円となった。

同社は、ノバルティスファーマの前代表取締役社長の綱場一成氏が共同創業者として2021年1月に設立した日本発ベンチャー企業。神経・精神疾患領域で革新的で優れた医薬品を欧米諸国から導入し、日本国内での開発と販売を主要事業に据えている。今回の資金調達はジアゼパムを活性成分とする経鼻投与スプレー製剤の開発を目的としたもの。投資ラウンドの「シリーズB」を活用する。なお、シリーズBとは、スタートアップに対する投資ラウンドの1つの段階で、シリーズA(ビジネスを開始しだ段階)に続いて、シリーズBはビジネスが軌道に乗り始めた段階を指す。資金調達の規模は、10数億円~数十億円程度という。

今回の投資ラウンドには、三菱UFJキャピタル、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、Spiral Capitalが新規投資家として出資するほか、既存投資家であるVision Pacific LifeSciences Capital I, II (DE) LLC 1、HBM Healthcare Investments、Global Founders Capital、三井住友トラスト・インベストメント、ANRIが参加した。

◎綱場社長兼CEO 「患者や家族が安心して暮らせる社会つくる」投資家の支援に感謝

ジアゼパムを活性成分とする経鼻投与スプレー製剤は、米Neurelis社が2020年1月に米国FDAから「6歳以上のてんかん患者における通常の発作パターンとは異なる間欠性の典型的な発作頻発のエピソード」で承認を取得している。同社は日本国内での臨床試験を実施するほか、急な発作時に迅速に治療薬にアクセスできるコミュニティづくりにも取り組む。

綱場社長兼CEOは、「発作のコントロールに加え、てんかんや発作に対する誤解や偏見の解消、社会的な支援の強化も道半ばにあると考えている。患者や家族が共に安心して暮らせる社会をつくるという志に賛同してくれた国内、海外の投資家の支援に深く感謝する」とコメントした。
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