地域医療・介護の調整役として機能強化へ医師の働き方改革の推進や医療者の不足・偏在の解消など多くの課題が山積している中、団塊の世代が75歳以上となる2025年が間近に迫っている。急増が見込まれる医療・介護需要に対応するためには、地域医療構想や地域包括ケアシステムの実現が急務となっている。しかし、COVID-19という不測の事態があったとはいえ、地域医療構想による機能分化は十分に進んでいるとは言えず、地域包括ケアシステムの構築に関してもエリアによって取り組みにバラつきが見られる。この３月に設立した一般社団法人日本在宅療養支援病院連絡協議会は、中小病院唯一の病院機能である在宅療養支援病院の機能を強化し、またその位置付けを明確にして、超高齢社会のピークを乗り切るために地域包括ケアシステム構築で中心的...